岡山大学の新ワークショップ
2025-09-30 00:34:26

岡山大学が新たにスタートした大学職員向けワークショップの意義と未来

岡山大学が掲げる新たな職員育成の試み



2025年9月16日と18日の2日間、国立大学法人岡山大学が中堅および若手の事務職員と技術職員を対象にしたワークショップ「国の動向を読み解く力、今こそ身につけよう!」が開催されました。会場は、岡山大学の津島キャンパス内に位置する共創イノベーションラボ「KIBINOVE(きびのべ)」で、信州大学や一般社団法人研究基盤協議会からも多くの参加者が集まりました。

本ワークショップは、従来の教員中心の運営から脱却し、職員が大学の経営において重要な役割を果たすことを目指しています。国の政策や動向を理解し、それを具体的な施策に反映させる力を育成することがその目的です。このような取り組みは、現代の大学経営において非常に重要な意義を持っています。

活発なディスカッションの場



開催初日は、コアファシリティ部門の阿部匡史部門長が開会挨拶を行い、続いて松本尊道副部門長による「概算要求の仕組みを知ろう」というテーマの講演が行われました。この講演では、国の予算成立のプロセスや公募事業の流れについて具体的なポイントを説明し、参加者たちの理解を深めました。

その後、少人数のグループに分かれた参加者たちは、文部科学省が公募事業を開始した場合に大学としてどのように対応できるかについて活発に意見を交わしました。このグループワークを通じて、現場の職員が直面する「国の動向を把握するのは難しい」といった声に対する解決策を探りました。職員だけでなく、経営側もこの意見を基により良い施策を検討していくことが求められています。

新たな人材の育成を促進



岡山大学は、「国の動向を読み解く力を身につける」ことを重点に、今後4回にわたりワークショップを開催する予定です。各回では、国の政策や施策に合わせた講演とグループディスカッションが行われ、職員のスキル向上を目指します。この取り組みに関して、岡山大学の那須保友学長は「様々な職種の職員が協働することで大学の運営が成り立つ」と強調し、大学経営を教員に依存するのではなく、職員全員が参画できるシステム構築の重要性を訴えました。

岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の一環として、このような施策を積極的に進めています。その目標は、単に研究力を高めるだけではなく、地域や国際社会との連携を強化し、持続可能な未来を共創することにあります。未来の大学運営において、事務職員や技術職員が主体的に関与することが期待されています。

参加者の反応



参加した職員からは、「国の動向を踏まえた企画立案ができるようになりたい」といった前向きな意見が多く寄せられました。また、「現場の意見を直接聞くことで、より実践的な施策が策定されるのではないか」という期待感も高まっています。さらに、「手探りの状態からスタートすることに不安を感じていたが、こうした研修があることで自信が持てるようになった」という感想もありました。

このような新しい取り組みにより、岡山大学が目指す「イノベーション創出の知と技のメッカ」としての役割が強化されることが期待されます。今後も岡山大学には注目が集まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

関連リンク

サードペディア百科事典: 岡山大学 ワークショップ 大学職員

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。