ニチハ株式会社の軒裏材が国土交通大臣認定に不適合へ、住宅への影響と対策

ニチハ株式会社の軒裏材不適合の概要



令和7年4月18日、国土交通省より発表があった通り、ニチハ株式会社が供給した軒裏材が国土交通大臣の認定を得ていない仕様であることが判明しました。この問題は、同社が供給した軒裏材を使用して建設された住宅に影響を及ぼす可能性があり、不適合が指摘された住宅の数は423棟にも上るとされています。

背景



この事案は、令和6年10月30日にニチハ株式会社から国土交通省に報告されたもので、建築基準法に基づく準耐火構造の仕様に合致していないとされるものです。特に防火地域においては、周囲への火災の延焼を防ぐための準耐火性能が求められますが、ニチハが供給した軒裏材はその基準を満たしていないことが明らかになりました。

不適合の詳細



これまでの調査によると、ニチハが供給した軒裏材は、大臣認定の仕様と異なる成分を含んでいることが原因です。このため、建築基準法等に抵触するおそれがあるとされています。また、品質確保の促進に関する法律に基づく住宅性能表示制度にも影響が及ぶ可能性がある区分が127棟存在するとされています。

政府の対応



国土交通省は、ニチハ株式会社に対し、以下の対応を求めています。

1. 所有者等への説明
ニチハは、所有者や関係者に対して丁寧かつ迅速に説明する義務があります。
2. 特定行政庁等への報告
事案に関する詳細を関係する行政機関に報告する必要があります。
3. 改修作業の実施
速やかな改修作業を進める方針で、関係者と協議のうえ事故問題に対応します。
4. 原因究明と再発防止策の策定
問題の原因を特定し、今後同様の事態が発生しないように対策を講じます。
5. 相談窓口の設置
相談窓口を設置し、住宅所有者からの質問や懸念に対応します。

相談窓口



ニチハ株式会社は、お客様相談室を設置しています。電話0820-834-700(受付時間:9時から17時)で相談を受け付けています。また、公益財団法人の住まいるダイヤルにも消費者相談窓口がありますので、こちらも利用可能です。電話03-3556-5147(受付時間:10時から17時、土日祝は除く)で相談を受け付けています。

おわりに



このような事態は建築業界全体に影響を及ぼす可能性があります。ニチハ株式会社は適切な対応を進め、関連する住宅の安全性が確保できるよう努めなければなりません。また、消費者としても情報をしっかりと確認し、不安な点があれば遠慮なく相談窓口を利用することが重要です。

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