ホロラボが提案する新しいARとAIの未来
東京都品川区に本社を置く株式会社ホロラボは、最新のAR(拡張現実)とAI(人工知能)を駆使したLINEミニアプリ「WhatsThis AI」を発表しました。初めての公開は、2025年5月8日から5月10日まで開催された「SusHi Tech Tokyo 2025」にて行われ、LINEヤフー株式会社のブースで展示されました。このアプリは、訪日外国人や地方創生に寄与するシステムとしての機能が期待されています。
WhatsThis AIとは?
「WhatsThis AI」は、さまざまな場所や物の利用方法を音声で案内してくれるLINEミニアプリです。展示会では、キャラクターのルームライトの使用法を説明するデモとして設置され、参加者は実際にこのテクノロジーを体験できました。特に注目すべきは、スマートフォンのカメラを通じて、リアルタイムでAIとコミュニケーションができる点です。これにより、まるでビデオ通話をしているかのように、シームレスな会話が実現します。
また、ARに対応しているため、具体的な対象物の位置を3Dの矢印で示すこともでき、その場面での視覚的な理解を助けます。この機能は、言語や文化の違いを越え、多くの人に便益をもたらすものとされています。
利用シナリオと期待される効果
「WhatsThis AI」は、特に訪日外国人にとって便利です。無人駅の乗車駅証明書発券機や、観光名所の作法など、文化的背景が異なる人々にとって使い方が難しい場面に、リアルタイムでAIがガイドすることで、スタッフを配置せずとも問題解決を図れるのです。これにより、訪日外国人と地方自治体や企業のニーズがマッチし、双方にとってのメリットが生まれるのです。
さらに、ユーザーの位置情報に基づいて、特にトラブルが発生しやすい場所を事前に特定し、そのエリアでの導入が可能です。これにより、地方自治体や企業は導入コストの削減が期待でき、利用者はどこでサービスを受けられるかが明確になります。試算では、時給1,000円で人を配置するよりもコストが低くなる見込みです。
LINEミニアプリの魅力
「WhatsThis AI」はLINEミニアプリとして展開されるため、拡張性に優れています。LINEアプリ内で直接サービスを利用できるため、ユーザーは他のアプリを別途ダウンロードする必要がありません。これにより、サービス利用の障壁が下がり、リピート利用が促進される可能性が高まります。
また、QRコードやSNSリンクを利用して、非LINEユーザーもこのミニアプリへアクセスできるため、さまざまな導線からの利用が実現します。
企業理念と今後の展望
ホロラボは、「フィジカルとデジタルをつなげ、新たな世界を創造する」というミッションを掲げています。今後もAR/VR等のXR技術を駆使し、より多くの人々に新しい体験を提供していくことを目指しています。デジタルツイン技術を取り入れたまちづくりの様子や、日常生活に役立つ新しい技術の提案を行い、多様な分野で進化を続けるホロラボにぜひ期待を寄せてください。
正式なリリース日は未定ですが、導入を希望する企業様には、既存のLINEアプリへの追加実装も可能です。