商船三井が新しい仲間を迎える
栄えある商船三井の新入社員が、10月1日を持って仲間入りしました。海上新卒採用で17名、陸上キャリア採用で21名、合計38名が新たなスタートを迎えました。この日の入社式で、社長の橋本剛氏は新入社員に向けて貴重なメッセージを届けました。
社長の挨拶の概要
挨拶の中で橋本社長は、商船三井グループが141年目を迎える中での現在の課題や未来に向けた方向性について話しました。長い歴史の中で合併を経て形成された社風は良好なものである一方、意思決定の遅さや保守的な姿勢が課題だと指摘しました。新たな時代に対応するため、マインドセットや企業文化の変革が必要だと述べました。
変革と伝統の融合
商船三井グループは、これからの経済環境において競争力を保つために、時代に適応した変化を求めています。しかし、社内の良き伝統も大切にする考えが強く、「お互いを尊重し、建設的な議論を重ねる」という文化を維持しつつ、変革を進めていく意向を示しました。
海上の人材育成
現在、商船三井が運航する船舶は900隻以上に及び、その大半は外国人船員が占めています。日本人船員は全体の1割未満ですが、経験豊富で高い技術を持っているため、未来の経営幹部としての育成に力を入れています。
グローバルなコミュニケーション
商船三井はグローバルな社会インフラ企業を目指しており、これからますます多様な背景を持つ人々と仕事をする機会が増えるでしょう。AIや自動翻訳の利便性が進化しているとはいえ、直接的なコミュニケーション能力を高めることが肝心であり、特に語学力の向上を社長は強調しました。
志と成長への期待
社長からは、長期経営計画「Blue Action 2035」における目標を達成するためには、全社員の成長が不可欠であるとのメッセージもありました。個人として、そして企業として、共に成長するための挑戦を期待していると力強く呼びかけました。
商船三井グループの新たな航海が始まりました。新入社員たちが未来に向けてどのような挑戦をし、成長していくのか、これからの展開に注目です。