株式会社プリモポストが新世代のメールアドレスモニタリング技術を日本市場に導入

新時代のメールアドレスモニタリングが始まる

2024年4月1日、株式会社プリモポストが日本市場に新たなメールアドレスモニタリング技術を提供する「メールクリーニング」サービスを本格展開しました。このサービスは、メールが届くかどうかを知るだけでなく、メールアドレスの信頼性や不正利用履歴、さらには使い捨てアドレスやスパムトラップであるかどうかの解析が可能です。

サービスの背景と目的

現代のビジネス環境では、メールマーケティングが重要な役割を果たしています。しかし、メールが届かない理由は多岐にわたり、企業にとって未開の領域でした。従来の方法では、メールが送信されたかどうかのチェックにとどまり、企業は不正利用のリスクやデータ品質の問題を軽視していました。それを解決するため、プリモポストは新しい技術を開発しました。

このサービスの主な機能は、次の7つの分類に基づいて25種類のチェック項目を用い、高精度に取引先や顧客データの評価を行う点です。これにより、企業は顧客の信頼性を可視化し、マーケティング戦略やリスク管理を徹底できるようになります。

モニタリング技術の詳細

具体的には、メールアドレスの過去の利用履歴にアクセスし、有害リンクへの誘導や苦情者リストへの登録の有無をチェックします。また、現在の状態も分析し、使い捨てのアドレスや、悪用される可能性がある設定かどうかを見極めることができます。これにより、不正利用の可能性を未然に防ぎ、信頼できるメール配信を行うことができるのです。

国内外での需要

実際、すでに80の事業者が約800万件のメールアドレスを解析し、リスクモニタリングを実施してきました。さらに、メールのモニタリング市場は急速な拡大が予測されており、2031年には約98.49億米ドルに達する見込みです。プリモポストは、この日本市場に注力し、2031年までに500億円から700億円規模のマーケットを創造する目標を掲げています。

料金構造と利用方法

サービスの利用方法は2つあり、APIを通じたデータ送信と解析、またはCSVファイルによる一括処理が選べます。1アドレスあたり2.5円から始まり、扱う件数に応じて料金が変動します。また、契約引受や取引時のメールアドレスの信頼性精査、キャンペーン効果の正確な把握など、マーケティング部門やリスク管理部門にとっても非常に有効です。