新しい時代の研修を支える「Vimo」
2023年、ホロラボと住友林業が手を組み、先進的なMR(Mixed Reality)研修アプリケーション「Vimo」を発表しました。このアプリは、住友林業が保有する豊富な教育用動画ライブラリを活用し、Meta Quest 3デバイスでの直感的な操作が可能です。
住友林業は、これまでVRを用いた研修に力を入れてきましたが、今回の機会を通じてMR技術への移行を果たしました。「Vimo」の名は、Virtual(仮想)とImmersion(没入)を組み合わせたもので、参加者はあらゆる場所で研修を受けることができます。
研修内容の充実を図る
「Vimo」は、住友林業の広範な動画ライブラリを自社のクラウドサーバーを通じて提供します。これは、アプリ利用者が新しいコンテンツを容易にダウンロードできるような設計がなされているためです。また、初回のダウンロード時に全てがローカルストレージに保存されるため、ネットワークが無い環境でも利用可能です。この機能は、特に移動が多い新入社員にとって、大きな利点と言えるでしょう。
ミッションの再定義
住友林業の教育担当者たちがこの研修に参加している様子は、まさに新たな学びの形を体感している瞬間です。彼らは、Meta Quest 3を通じて新しい体験をし、将来的な運用の拡大も視野に入れた研修が実施されています。この研修を通じて、今後も教育コンテンツや体験型トレーニングの発展が期待されています。
Meta Quest 3の導入
2023年10月、Meta社はスタンドアロン型のMRデバイス「Meta Quest 3」を正式に発売しました。この新デバイスは、フルカラーパススルー機能を搭載しており、現実世界と仮想世界を融合させた新しい体験を提供します。住友林業は、50台のMeta Quest 3を導入し、新入社員50名が同時にMR研修を受けることが可能です。
ホロラボの紹介
ホロラボは、東証・品川区に本社を置き、「フィジカルとデジタルをつなげ、新たな世界を創造する」を企業のミッションとしています。XR技術や空間コンピューティングを駆使し、先進的な教育システムの構築に注力しています。また、メタ社のプレミアパートナーとして、「Meta Work Partner PREMIER」認定を受け、法人向けのソリューション開発を推進しています。
この合弁事業の成功は、今後の教育業界に新たな風を吹き込むことが期待されます。変化する時代にフィットした新しい研修方式は、他の業界にも影響を与えるかもしれません。