五月病に関する調査報告！心身の変調とその克服法

春は新たな生活のスタートを切る季節であり、入学や就職、人間関係の変化に気持ちが高まる一方で、これらの変化に心と体がついていかず意外な不調に悩むこともあるようです。特に、ゴールデンウィーク明けの5月には「五月病」と呼ばれる心身の不調が現れやすいことが知られています。

大研バイオメディカル株式会社が実施した調査によれば、対象者の約35%が五月病を経験したことがあるとのこと。今回はその症状や克服法について詳しく見ていきます。

五月病の症状

調査の結果、最も多くの人が報告した症状は「やる気が出ない」というもので、約8割がこの悩みを抱えていると答えました。そのほかにも「気分が落ち込む」「不安になる」「疲れが取れない」といった精神面だけでなく、「寝つきが悪い」という身体的な症状も多く見られました。

このような症状は、仕事や学業に対するプレッシャーや対人関係のトラブル起因することも少なくありません。日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対策が必要です。

不調の継続期間

不調を感じる期間も重要なデータです。多くの人は「1週間以上〜2週間未満」の不調を感じており、全体の約30%がこの期間に該当します。また、4人に1人は1か月以上も不調が続いていることが報告されています。これは六月以降も持続的なストレスや疲れが影響していると言えるでしょう。

こうした長期的な不調は、集中力の低下や生活のリズムを乱し、対人関係にまで悪影響を及ぼすため注意が必要です。「五月病」という軽視されがちな病ですが、長期間にわたると深刻な問題となり得ます。心身のサインを見逃さないことが肝要です。

乗り越えるための対策

調査において、五月病を乗り越えるために実践している対策についても興味深い結果が得られました。最も多くの人が行っていたのは「しっかり休む」という方法で、330人がこの方法を選択しています。次に「趣味やリラクゼーションの時間を増やした」という声が196人から聞かれ、特に「何もせず自然に回復した」という回答も219人に上りました。

このように「休息」や「趣味の時間を持つ」など、身近な方法で心身をリフレッシュする人が多数存在することがわかります。さらには、栄養補助食品やサプリメントを取り入れることで健康を維持しようとする姿勢を見せる人も増えているとのことです。

まとめ

今回の調査からは、「五月病」は決して特別なものではなく、誰にも起こり得る一般的な症状であることが明らかになりました。この時期は特に新年度の忙しさが影響し、気持ちが不安定になることが多いです。そんな時こそ、セルフケアが重要です。しっかりと休み、趣味に時間を割くことで、心を落ち着かせることが解決策になります。これを機に、自分自身の健康を見つめ直し、生活習慣を整えることを心掛けましょう。少しの不調を放置せず早めに対応することが、五月病を予防し回復する第一歩です。自分の心と体の声に耳を傾け、元気な日々を取り戻しましょう。