ANDGIVEが挑む、小売業界のSNS戦略
株式会社ANDGIVE(東京都渋谷区)は、小売および店舗ビジネス向けに新たなSNS戦略支援サービス「&マーケ」を発表しました。このサービスは、広告費の高騰や新世代へのアプローチの難しさといった課題に直面している小売業界に、SNSを通じて直接売上に結びつけるための支援を行います。
小売業界が抱える課題
近年、特に小売業界では、SNSを利用することで顧客層を広げたいと考える店舗が増えています。しかし、フォロワー数が増える一方で、実際の売上にはつながらないという悩みが多くの店舗で見受けられます。従来のSNS、特にInstagramやLINEは、既存顧客との関係構築には有効でしたが、新たな顧客へのリーチには限界があります。この“The gap between awareness and purchase”という問題を解消するために注目されているのが、TikTokを中心に展開されるショート動画SNSの活用です。
「&マーケ」の特長
ショート動画活用によるリーチの拡大
「&マーケ」では、ショート動画の活用によって販促活動を行い、店舗の売上につながるように設計されています。TikTokはフォロワー数に影響されることなく、多数の潜在顧客にリーチできる「フロー型メディア」です。このため、Z世代の視点を取り入れた企画やプロベ機材を用いた撮影、今のトレンドを反映した編集など、各段階を一貫してサポートします。さらに、制作した動画はInstagramリールやYouTube Shortsに再利用することも可能です。
売場設計とのシナジー
小売店のSNS運用だけでなく、売場設計と統合した支援が「&マーケ」の最大の特長です。ANDGIVEは、小売店舗の運営経験が40年以上の外部パートナーと協力し、売上に直結する仕組みを構築しています。具体的には、SNSでの反応やトレンドに基づいた商品選定・仕入れ最適化を行い、効果的な売場設計やPOP提案を行います。顧客が実際に商品を手に取る際の体験を豊かにするために、映える陳列や職員のトレーニングなども広範囲にわたって支援しています。
実績に基づくノウハウを展開
ANDGIVEは、自社でD2Cブランドを運営しているため、実際に収集したデータと成功事例に基づいた戦略を提供します。単なる理論ではなく、実践的な手法で小売店舗の売上向上をサポートするこのアプローチは、多くの店舗から好評を得ています。
実績と導入プラン
すでに「&マーケ」を導入したいくつかの店舗では、良好な結果が出ています。たとえば、大阪府のファミリーショップでは、TikTokやInstagramの運用を整えることで視聴回数を39.6万回増加させ、店舗へ足を運ぶ顧客も増えました。また、完全個室サウナの店舗でも、施策を開始してから予約がほぼ満席状態が続いているとのことです。
料金プランは月額11万円から55万円まで多様で、目的やニーズに応じて選ぶことができます。運用開始まで数週間で整えることができ、撮影は月に1度行うだけで、クライアントの負担を軽減しつつ売上の最大化を目指します。
ANDGIVEの未来
ANDGIVEは「支援する会社ではなく、一緒に売る会社」という理念のもと、小売業界の発展を支援し続ける意欲を燃やしています。2023年9月に設立されたこの企業の成長と取り組みに注目です。