経理ミスの原因を探る!管理者と担当者のギャップに迫る調査レポート
実務処理の多くを占める経理業務は、その正確性が企業の財務状況や信用に直結します。最近、株式会社インボイスが発表した「経理業務ミス分析レポート」では、経理の責任者や管理者と実務担当者との間で生じている認識の違いが浮き彫りになっています。本記事では、この調査結果をもとに経理業務のミスの傾向やその背後に潜む要因について詳しく探っていきます。
調査の背景
経理におけるミスは、特に小さな判断ミスや入力ミスであろうと、企業の信頼性を損なう大きな要因となり得ます。しかし、実際にはそのミスの原因や認識が管理者と実務担当者で異なる場合が多くあります。この調査は、どの部分で認識のズレが生じているのか、そして優先的に改善すべき業務は何かを明らかにすることを目的として行われました。
調査結果のハイライト
管理者と実務担当者で逆転したミスの順位
調査の結果、経理業務で発生するミスの種類において管理者と実務担当者の間で逆転現象が見られました。管理者が一番多いと考えたミスは「勘定科目の誤り」で22%でしたが、実務担当者ではこちらが最も多い「請求書の処理ミス」の27%と順位が逆転していました。このことからも、業務に関与する視点によって、見えるリスクに差があることが強調されています。
絶対に避けたいミス
両者が共通して最も避けたいと考えているのは「請求書の処理ミス」でした。このミスは特に計上漏れや仕訳間違いが問題視されています。管理者はその次に「振込先情報の誤入力」や「請求書の二重支払い」といった支払関連の問題を重視していますが、実務担当者は「勘定科目の誤り」を2位に挙げており、両者で重視するポイントに違いが見受けられます。
経理業務ミスの要因
両者に共通して最も大きな課題として挙げられたのは、アナログ作業の存在でした。管理者の36.1%、実務担当者の23.3%がこの要因を指摘しています。また、管理者は「属人化」も問題視しており、このことが特定の担当者に業務が依存してしまう原因となっていると考えています。
認識のギャップ
ミスの原因に関する認識でも両者の間に大きなギャップがありました。例えば、手作業が大部分を占めているとの認識について、管理者が46%と考える中で実務担当者は59%が手作業に追われていると回答しています。これにより、管理者が想定する以上に実務担当者が手作業に多くの時間を費やしていることが明らかになりました。
自動化のニーズ
自動化を進める必要性も指摘されています。特に、管理者の50%が最も自動化したい業務に「振込データの作成」を挙げており、これが企業の信用や資金繰りに直結することからも、支払業務への意識の高さが浮かび上がります。
まとめ
経理部門においては、判断ミスと作業ミスという二つの異なるリスクが同時に存在しています。これを防ぐためには、個々の注意力だけに頼るのではなく、業務プロセスの標準化やシステムの導入、属人化の解消といった「仕組みの改善」が必要です。今後は企業全体でこのような取り組みを進めていくことが求められています。
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