TOJIの美意識を形にしたデザイン哲学
日本の伝統美と健康に根ざしたウェルネスブランドTOJI(とうじ)。東京都世田谷区に本社を置くTOJI株式会社は、ブランドの根幹に「本当の美しさと豊かな暮らし」を据え、多くの人々にその価値を届けています。特に注目すべきは、アートディレクター上村知世によるデザインのアプローチです。
「静けさの中に宿る豊かさ」
TOJIのブランドに込められた想いは、アートディレクター上村知世の言葉を借りると、「静けさの中に宿る豊かさ」を形にすることです。彼女は、多摩美術大学を卒業後、ブランディングやパッケージデザインに関する実務経験を積み、2019年からはフリーランスのデザイナーとして活動しています。その中でTOJIのブランドロゴやパッケージデザインは、日本の美意識と現代デザインの融合が際立っています。
ブランドロゴの意味
TOJIのロゴは日本の美意識を反映し、普遍性とミニマリズムを基にした造形です。欧文フォントを使用しつつも、日本語の余韻を感じさせるデザインを追求しました。また、有機的に揺らぐ線は、書や工芸の手仕事から導かれた温もりと深みを表現しています。これにより、TOJIの商品はただの物に留まらず、手触りや視覚的な喜びを与えるアイテムへと仕上がっています。
タイムレスなパッケージデザイン
パッケージにも特別な想いが込められています。クリーンでモダン、飽きが来ないデザインを心がけ、自然素材を感じさせる色味や質感を大切にしています。特に、「間」の美意識を値するために、余白をうまく使ったレイアウトが目を引きます。手に取りたくなるような上質感を追求し、TOJIの製品がどのような生活シーンにも溶け込むことを意図しています。
TOJIの思想を広げる挑戦
TOJIは現在、日本の伝統文化を世界に発信するためにさまざまな試みを行っています。地域の酒蔵や旅館との協業を通じて、地域の魅力を引き出し、グローバルなマーケティング支援を行なっています。この過程で、TOJIが手掛ける製品はただの美容商品ではなく、文化的な価値を持つものとして受け入れられています。ブランドの立ち上げ当初から一貫して、「本当に良いと思うもの」の価値を再編集し、現代のライフスタイルに合った形で提供することを目指してきました。
今後への期待と展望
TOJIはこれからも、日本の美と健康の知恵を基にした新たな製品を展開していくことを約束します。上村知世のデザイン哲学と伝統的な素材の力を融合させ、消費者に「自分と向き合うひととき」を提供できるよう努めていくことでしょう。TOJIは中長期的に見れば、単なるウェルネスブランドにとどまらず、文化の発信源にもなり得る存在を目指しています。今後の活動に期待が高まります。