ペットと人の幸せな共生を実現する「傾聴飼育」
2025年2月19日、大王製紙株式会社のペット用品ブランド「エリエールPet キミおもい」が、ペットと人との共生社会の実現を目指し新たに「傾聴飼育推進委員会」を設立しました。この委員会は、動物行動学の専門家と連携し、「傾聴飼育」の理念を広め、ペットとのより良い関係構築を支援する活動を展開していきます。
傾聴飼育とは?
「傾聴飼育」とは、動物が発するサインを観察し、その本当の意図を理解することを基にした飼育方法です。より幸せな共生を目指すという理念のもと、ペットとのコミュニケーションを深めることが重要です。具体的には、ペットの表情や行動(鳴き声やボディランゲージなど)をしっかり観察し、理解することから始まります。この考えは、最近の調査でも多くのペットオーナーが「ペットの気持ちをもっと理解したい」と感じている一方で、その実践が難しいとの声があったことに触発されています。
動物愛護法の背景
動物愛護管理法が法改正された2019年以降、ペットオーナーはより愛情と責任を持ってペットと接することが求められています。「人間と動物が共に生きていく社会を目指す」という基本原則がある中で、ペットとオーナーの理解を深めることは非常に重要です。しかし、実際には多くのオーナーが飼い主としての責任を感じつつも、ペットとの接し方に悩みを抱えていることが調査によって明らかになりました。
具体的な活動内容
「傾聴飼育推進委員会」の活動は、専門家による啓発活動やセミナー、冊子配布などを通じて展開されます。特に注目したいのは、専門家が監修した小冊子『傾聴飼育のススメ』です。この冊子では、傾聴飼育の考え方と実践ポイントが紹介されており、ペットオーナーが日常生活でどのようにペットと向き合えば良いかを具体的に示しています。
また、2025年2月23日に東京ビッグサイトで開催される「ラブリーにゃんフェスタ」では、この冊子を無料で配布する予定です。さらに、専門家によるセミナーも行われ、ペットに対する理解を深める貴重な機会となるでしょう。
今後の展望
「キミおもい」は、北里大学との共同研究を通じて、ワンちゃん・ネコちゃんの行動に基づいた商品開発を進めるほか、適切な接し方やしつけ方法の普及も目指しています。これにより、飼い主とペットの信頼関係を深め、問題行動の減少にも寄与することが期待されています。
専門家の声
「傾聴飼育」を推進する藤井仁美先生(日本獣医動物行動研究会副会長)は、犬や猫との関係を強固にするために飼い主がペットの気持ちを理解することが大切だと強調しています。ペットを愛する気持ちを持ちながら、双方が幸せに過ごすための知識を深めることが求められています。
まとめ
「エリエールPet キミおもい」は、これからも「傾聴飼育」を通じてペットとオーナーのより豊かな関係を構築し、共生社会の一助となる活動を継続していく所存です。動物の気持ちに寄り添った生活を実現すべく、ぜひご注目ください。