男性の育休取得率が初の7割超!育児と働き方の現状
11月19日は「いい育児の日」。この日は、育児と仕事の両立を社会全体で支援するために設けられた特別な日です。株式会社プロフェッショナルバンクのHR研究所は、育児中の共働き世帯を対象に実施した「2025年版・育児×男女の働き方」についての調査を発表しました。その結果、男性の育休取得率が約8割に達し、前年から約2割も増加したことが明らかになりました。
育児と働き方の変化
調査は2025年10月15日から17日の間に行われ、20代から40代の育児中の共働き世帯、1,008人に対してインターネットで実施されました。昨年と比較して、育休取得の意識や実態に大きな変化が見られ、特に男性の育休取得率が高まったことが注目される結果となっています。
男女の働き方に関する意識調査では、育休の取得経験がある男性は76.5%、女性は95.7%という高い数字を示しました。特に男性の育休取得率は過去1年で約2割増加したことが顕著で、育児への積極的な参加が進んでいることが分かります。
女性の育休取得率は昨年と同様に高水準を維持しており、長期の取得が一般的となっています。男女ともに育休を「当たり前」と感じている様子が伺えます。
働き方の実態と課題
育児が始まった後の働き方に関する調査でも、男女の違いが浮き彫りになりました。男性は仕事の業務量を減らす傾向があり、女性は時短勤務を選択することが増えているようです。特に、育児と仕事の両立においては、男女ともに「突発的な対応」が最も大きな課題として共通に挙げられました。これにより、柔軟な働き方を実現するための職場環境の重要性が一層高まりました。
調査では、現在の職場が育児しやすいと思っている人が男女ともに約8割に達しており、職場環境の改善が進んでいることも示されています。しかし、男性は約8割が育児とキャリアアップの両立が可能と考えていますが、女性では約半数にとどまるため、今後の課題です。
キャリアアップへの意識の変化
さらに、パートナーの育児やキャリアアップに対する意識も調査されました。男性は「応援したいが不安を感じる」が最多で、女性でも同様の傾向が見られ、キャリアと育児の両立に対する不安が浮き彫りになっています。苗床では、職場の理解不足や育児への対応に関する圧力が大きな壁になっているとしています。
まとめ
この調査結果からは、確実に育児と働き方に関する意識の変化が見受けられ、男性の育休取得が進む中で「協働型育児」が広がっていることが分かります。公共や企業の取り組みが功を奏している一方、依然として時間的な制約や精神的な負担が課題として残っています。男女ともに安心して仕事と育児を両立できる環境を作ることが、今後の重要なテーマになるでしょう。