JAXAとの共同研究
2025-09-24 12:44:54

株式会社天地人がJAXAと連携し熱赤外観測技術の共同研究を開始

株式会社天地人とJAXAの革新プロジェクト



株式会社天地人(東京都中央区)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で最先端の熱赤外観測技術の研究を開始しました。この取り組みは、高分解能の熱赤外リモートセンシングデータを活用し、土地診断を高度化することを目的としています。

共同研究の意義と背景



近年、都市インフラの管理や環境モニタリング、農業など多岐にわたる分野でリモートセンシング技術が導入されてきました。特に熱赤外観測は、地表面温度を測定することで、気候変動の可視化や都市のインフラ分析、火災監視などに貢献しています。しかし、現在流通しているデータには解像度や観測頻度において限界があり、社会が抱える問題に十分に対応できていないのが現状です。特に都市化の進行により、詳細な変化を捉えることが重要になっています。

この共同研究では、JAXAが開発中の次世代高分解能熱赤外観測技術を活用します。Type-II超格子検出器(T2SL)という新たな量子型赤外線検出器を使用することで、従来のセンサーに比べ高感度な測定が可能となります。

天地人の役割と今後の展望



株式会社天地人は、T2SLを利用した土地診断の強化を目的とし、研究の進行に協力します。また、天地人が提供する「天地人コンパス」と連携することで、熱赤外データの効果的な活用法を確立し、実社会への実装を目指します。

さらに、天地人は「Thermo Earth of Love プロジェクト」として、地表面温度観測衛星計画にも取り組んでおり、このデータをもとに社会の課題解決を進めることに注力しています。このプロジェクトでは、温度データをインフラ保全や気候変動対策に活かすことを目指しています。

JAXAのコメント



JAXAは、次世代の赤外線検出器の研究を行っており、今回の共同研究により、都市部の温度分布をきめ細かく把握できることを期待しています。実用化に向けたシミュレーションを通じて、技術評価やコスト分析も行い、より効果的な土地評価に寄与することを目指しています。

天地人の決意



天地人の代表取締役である櫻庭康人氏は、「JAXAとの協力を通じて熱赤外観測の新たな可能性を切り拓き、従来の限界を超える挑戦に取り組む所存です」と語っています。地球温暖化や都市問題に対する解析力を高めるため、社会実装に向けた取り組みが進みます。

会社概要




この新たな試みが、都市インフラの管理や環境保全へどのように寄与するのか、今後の成果に期待が寄せられています。


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