賃金格差と女性活躍
2025-08-07 11:47:22

男女間の賃金格差と女性活躍の進展に関する最新分析

男女間の賃金格差と女性活躍の進展に関する最新分析



株式会社DONUTSが提供するクラウドERPシステム「ジョブカン」が、2023年から2025年の給与動向を調査しました。この調査によると、2025年4月度の全体平均給与は311,036円と前年から1.4%の増加が見られ、賃上げ傾向が続いています。しかし、男女間には依然として大きな賃金格差が存在しています。

賃上げの継続トレンド


2025年4月の平均給与支給額は311,036円で、前年同月比で4,223円の増加を示しました。この賃上げは、物価の高騰に伴うベースアップや、労働力不足を背景とした人材確保策から生じています。これによって、雇用市場は徐々に回復に向かっていると言えるでしょう。

男女間の賃金格差の実態


とはいえ、男女間の格差は依然として問題視されています。2025年4月の男性の平均給与支給額が394,770円に対し、女性は231,642円で、その差は驚くことに163,128円にのぼります。この現象は、女性の給与水準が男性の58.7%に過ぎないことを示しており、長期的に見ても根深い課題であることがわかります。

しかし、女性の労働市場において変化が見え始めています。特に40代以降の女性の給与が前年比で3%以上増加し、特に45~49歳の女性での増加幅は5.3%、55~59歳で5.0%と高い数字を計上しています。これは、経験豊富な女性の価値が見直されていることを示し、企業側の取り組みが一歩進んでいる可能性が伺えます。

企業規模による賃上げの二極化


次に企業規模についてですが、2025年4月度のデータでは、100~299名の企業において前年比+6.8%の賃上げが見られる一方、30~99名の企業では-2.2%という減少が観察されました。このように、企業の規模によって賃上げが二極化している状況は、求人情勢を考えると重要なポイントとして挙げられます。

大企業に対抗するため、中堅企業は戦略的な賃上げを行い、優秀な人材を確保するための施策を講じています。この現象は、労働市場における競争が高まっていることを示しています。

まとめと今後の展望


全体的に見ると、日本の給与は緩やかに回復基調にある一方で、男女間の賃金格差は根強く、企業間でも賃上げの格差が広がっていることが浮き彫りになっています。特に、ミドル・シニア世代の女性の活躍は今後の賃金格差是正にとって重要な要素となるでしょう。

今後も、「ジョブカン」はデータを通じてこのような社会動向の可視化を進め、公正な人事評価や制度設計のサポートを行い、日本全体の生産性向上に貢献していく所存です。これにより、より多くの企業がダイバーシティ推進に向けて踏み出し、すべての人が平等に評価される社会の実現を目指すことが期待されます。


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