EX改善手法
2025-12-05 09:03:38

従業員ジャーニーマップで本音を引き出す新たなEX改善手法

従業員体験を深化させるEX改善手法



企業の成長には、従業員の満足度が不可欠です。しかし、従業員満足度調査だけでは、実際の本音やニーズを捉えることが難しいことがあります。株式会社mctが発表したホワイトペーパーでは、従業員体験(EX)を改善するための具体的な方法として「従業員ジャーニーマップ」の活用が提唱されています。これにより、従業員の本音を可視化し、本質的な課題を浮き彫りにすることができます。

従業員満足度調査の課題


近年、多くの企業が従業員エンゲージメントの重要性を認識し、満足度調査を行っているものの、得られたスコアのみでは「なぜそう感じるのか」、また「どのような体験が影響しているのか」といった深い理解には至りません。mctはこの課題を解決するため、「理想的なEX」を問い直し、本音を引き出す対話の場づくりから始めることを提案しています。

6ヶ月のEX改善プロジェクト


mctは完全リモート環境において、従業員の本音を引き出すためのEX改善プロジェクトを実施しました。以下に主な活動内容を紹介します。

1. 本音を引き出す座談会の設計


  • - グループ編成: 小グループでの座談会を対面で開催し、心理的安全性を確保しつつ、経験年数や役職に配慮した編成を行いました。
  • - 議論の可視化: Miroというツールを活用し、議論を視覚化・構造化する手法を採用しました。
  • - テーマ設定: 現状分析においては、案件活動、コミュニケーション、経験シェア、理想の姿の4つのテーマを元に深掘りました。

2. 課題の構造化


インサイト分析を通じて、表面的にはバラバラに見える課題の本質が「Fixed mindset」に基づくことが明らかとなりました。これにより、組織が直面する課題の核にアプローチすることが可能になりました。

3. 課題を施策に移すプロセス


  • - 問いの転換: How Might We?というワークを通じて、課題をポジティブな問いに転換しました。
  • - ビジョンの策定: リーダーと共にビジョンを策定し、全社会議でその理解を深め、自分ごと化するためのワークが行われました。
  • - 施策立案: 結果として「若手ディレクター育成プロジェクト」といった具体的な施策が立ち上がりました。

重要な学びと今後の進展


このプロジェクトを通じて得られた重要な知見は以下の通りです。
1. 視点の多様性を可視化: 社員同士が結果を見ながら意見を交わすことで、多様な体験や視点が自然と浮き彫りになりました。
2. 対話の重要性: フルリモート環境では意図的に対話の機会を設計することが、それ自体が本音を引き出すための鍵であると認識されました。
3. 第三者の視点の価値: 社内だけで課題に臨むことの限界を感じ、外部ファシリテーターの活用が有効であることにも触れました。

今後、mctは得られた知見をもとに、クライアント企業向けのEX改善支援サービスの強化を図ると共に、自社内での実践も積み重ねて行く予定です。このような取り組みを通じ、組織の成長を促進し続けるでしょう。興味がある方は、ぜひこちらのブログもご覧ください。


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