ABEJAがOECDにて広島AIプロセスの報告枠組みを公開
株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介)は、このたび広島AIプロセス(HAIP)に関連する国際行動規範の報告枠組みをOECDの公式サイトで発表しました。この取り組みはAI技術の進化に伴う企業の責任を明確にし、AIの信頼性向上に寄与することを目的としています。
1. 広島AIプロセス(HAIP)の概要
HAIPは、2023年に開催されたG7広島サミットで創設されました。この国際的な枠組みは、特に生成AIが社会に及ぼす影響を考慮し「信頼できるAI」の共通のビジョンを持って進められています。HAIPの国際行動規範は、AIシステムを開発する組織に向けられており、責任あるAIの開発および運用を促進することが求められています。
2. ABEJAの取り組み
ABEJAは、2012年の設立以来、AI技術の研究開発を続け、特にディープラーニングや量子コンピューティングといった最先端技術に注力しています。現在はABEJA Platformを基盤に、顧客企業へのAI導入支援を行っており、その信頼性は高い評価を受けています。AI技術の急速な発展に対し、ABEJAは自社の倫理基準を設け、AI技術の開発と使用において透明性を確保することに努めています。
3. 報告枠組みの内容
HAIPに基づく報告枠組みの質問票は以下の7項目で構成され、企業はこれらに対し透明性高く回答することが求められています。
1. リスクの特定及び評価
2. リスクの管理及び情報セキュリティ
3. 高度なAIシステムに関する透明性報告
4. 組織のガバナンス、インシデント管理及び透明性
5. コンテンツの認証及び来歴確認の仕組
6. AIの安全性向上や社会リスクの軽減に向けた研究及び投資
7. 人類と世界の利益の促進
ABEJAはこれらの質問票に答えたAI開発企業として、OECD のウェブサイトに掲載され、その回答内容も公開されています。この取り組みによって、ABEJAはAI倫理におけるリーダーシップを発揮し、より高い透明性をもってAI技術の責任ある運用を進めて行きます。
4. AI倫理を考える委員会の設立
また、ABEJA社内にはAI倫理に関する委員会「Ethical Approach to AI」(EAA)が設立されており、外部の専門家たちと共に倫理や法務の観点から課題を検討し、様々なAI倫理問題に対する客観的で独立した意見を反映させながら対応しています。これに加え、顧客企業やパートナーとのAIポリシーを策定し運用することで、AI倫理上の課題に積極的に取り組んでいます。
5. 今後の展望
ABEJAは、引き続き様々な業界と共に、AIと人間の協調による産業構造の革新を推進し、「ゆたかな世界を、実装する」という経営理念のもとでさらなる発展を目指します。報告枠組みへの参加は、その一環として、企業の責任ある行動を促進し、広く信頼されるAI技術の社会実装に向けた一歩となります。
企業情報
- - 本社: 東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
- - 設立: 2012年9月10日
- - 代表: CEO 岡田 陽介
- - 事業内容: ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のためのデジタルプラットフォーム事業
- - 公式サイト: ABEJA
ABEJAは今後もAI技術を駆使した新たなビジネスモデルの確立に向け、企業のデジタル変革をサポートしていくことでしょう。