日本の農機で農業改革
2025-12-25 15:06:30

アフリカの農業改革へ、日本の中古農機が新たな希望を提供

日本の中古農機で農業改革



日本の株式会社グランサルトと株式会社トーシンが、独立行政法人国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業に採択され、アフリカ・ガーナの農業を支える新プロジェクトが始まります。このプロジェクトでは、品質の高い日本の中古トラクターやコンバインハーベスターを使用し、現地の農業サービスプロバイダーと協力して、Lease-to-Own方式による運用モデルの実証が行われます。

背景と意義



ガーナの農業には、主食作物の生産に欠かせない機械作業の需要が非常に高いのですが、農業機械の購入に必要なコストや資金調達の難しさが農業機械化の大きな障壁となっています。そこで、コストを抑えた日本の中古農機に注目が集まります。これらの機械は、耐久性とコンパクト性に優れており、中小規模の農家でも利用しやすいため、持続可能な農業に寄与することが期待されています。

事業の目標と内容



このプロジェクトの主な目的は、以下の通りです。
  • - 中小農家が継続的に農業機械にアクセスできる仕組みを築くこと。
  • - 気候変動や経済不安に対して農業の生産性と収益性を向上させること。
  • - JICAプロジェクト終了後も持続可能なビジネスモデルを確立すること。

具体的には、以下のような内容で実証が行われます:
  • - 日本国内外での中古農機及びスペアパーツの調達、ガーナへの輸出。
  • - 現地の農業サービスプロバイダーと共同での小型・中型農業機械の運用。
  • - Lease-to-Own契約による農機の所有権移転の検証。
  • - 保守体制や部品供給、運用データの収集を通じての事業の標準化検討。

両社の役割と連携



プロジェクトは、株式会社トーシンと株式会社グランサルトの連携によって運営され、各社の強みを活かしています。トーシンは、中古農機やアタッチメントの調達・輸出、運用に関する技術的助言を担当し、グランサルトは、現地の農業サービスプロバイダーとの連携や運用設計、データ収集を行ないます。これにより、実証プランに対する信頼性と確実性が高まります。

今後の展開



事業採択により、両社はビジネス化に向けた具体的な調査を進めていきます。プロジェクトを通じて得られる運用やコスト、整備に関するデータを基に、ガーナ国内での事業拡大を図る標準モデルの確立を予定しています。将来的には、周辺各国への展開も視野に入れ、アフリカ地域全体の持続的な農業機械化の推進を目指します。

このプロジェクトは、SDGsの目標1である「貧困をなくそう」に寄与し、中小農家の所得向上を目指す重要な取り組みです。農業機械化の進展が、ガーナ政府の農業改革政策「GROW24」の実現に寄与することも期待されています。今後の進捗にぜひご注目ください。


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