Archicad Studioとは?
建設業界での革新を目指す「Archicad Studio」が、グラフィソフトジャパン株式会社によって日本国内で販売開始されました。このソフトウェアは、優れたデザイン機能を持ちながら、初めての方でも直感的に操作できるBIM(Building Information Modeling)ソリューションです。Archicad Studioは、力強い三つのツール、すなわち、デザインツール「Archicad」、チームワークを支える「BIMcloud Basic」、およびプロジェクトデータを視覚化する「BIMx Pro」を一つのパッケージとして提供し、小規模設計事務所や個人設計者向けのサブスクリプションプランを実現しました。
Archicad Studioの主な機能
小規模設計事務所や個人設計者にとって、導入の敷居が高いBIMですが、Archicad Studioでは、その利点を最大限に活用することが可能です。このプログラムは、従来の「Archicad Solo」ではアクセスできなかったチームワーク機能を新たに搭載しており、これにより複数のメンバーが同時に一つのBIMプロジェクトにアクセスし、リアルタイムでのコラボレーションが実現します。
BIMcloud Basicを活用することで、ローカルサーバー経由での効率的な設計業務が行え、スムーズな情報共有や合意形成を可能にします。この機能は特に小規模なチームや個人にとって大きな助けとなるでしょう。
学習とサポートの充実
Archicad Studioでは、初級者から上級者向けまでのオンラインコースを100以上整備した「BIMClasses」の教育プログラムも割引価格で利用可能です。このプログラムは、設計業務を進める上で必要なスキルを身につけるために非常に役立つでしょう。
さらに、テクニカルサポートやスキルアップを助ける動画も利用でき、BIM初心者でも安心して始められるよう配慮されています。
コスト効率に優れた設計ソリューション
Archicad Studioは、初期投資を抑えつつ、効率的なBIMワークフローをサポートし、設計プロジェクトの成功を後押しします。また、サブスクリプションの特性を生かし、必要に応じてライセンスを追加したり、減らしたりすることも可能です。これにより、コストを効果的に管理しつつ、必要な機能を備えることが容易になります。
クラウドでの協力作業
さらに、BIMcloud SaaSライセンスを追加で購入することで、クラウド経由でのプロジェクトのコラボレーションに対応し、高速サーバーとバックアップのメリットを享受しながら設計作業を進めることもできます。このように、Archicad Studioは場所や時間に制約されることなく、自由な設計環境を提供します。
今後の展望とお知らせ
なお、「Archicad Solo」サブスクリプションの新規販売は2025年6月末に停止されるため、これからBIMを導入したい方は、早めに「Archicad Studio」に移行することをお勧めします。移行プログラムも用意されており、現在「Archicad Solo」をご利用されている方々には特別なサポートがあります。
担当者コメント
「Archicad Studioは小規模設計事務所や個人設計者にとって、BIMの強力な機能を体験できる素晴らしい機会です。これからはデジタルデータによる建築確認申請が進む中、新たな時代の設計手法を身につけていきましょう。」と、グラフィソフトジャパンの担当者は述べています。 クラウドベースでのプロジェクト運営管理ができる「Archicad Collaborate」も要注目です。