大阪府豊中市・堺市の楽器寄附ふるさと納税に新たな風
2025年10月1日、大阪府豊中市と堺市が「楽器寄附ふるさと納税」に参加しました。この取り組みは、大阪府内では初めての事例となります。参画からわずか20日で複数の寄附が実施され、地域の音楽教育支援に大きな期待が寄せられています。
「楽器寄附ふるさと納税」とは、自宅にある使わない楽器を寄附し、音楽教育に必要とされる子どもたちや学校へ届ける運動です。寄附された楽器は専門の査定が行われ、その額面が寄附者の税金控除に繋がる仕組みです。返礼品は存在せず、感謝の手紙や演奏会へのご招待が寄附者に届くことで、純粋に地域や子どもたちを支援する理念に基づいています。この取り組みによって、これまでに約1,050件の楽器が寄附され、累計で2,700万円以上の査定金額を達成しています。
この制度は、音楽を学ぶことができる環境を整えることで、地域格差を無くすことを目指しています。他の地域でも導入が進んでおり、豊中市と堺市の参加によって関西圏での拡がりがさらに広がることが期待されています。市民からは「楽器寄附ができるとは知らなかった」との声も上がり、多くの関心を集めています。特に「押し入れに眠っているトランペットを寄附したい」という具体的な反応が寄せられ、実際の行動に移る人々が増えていることは喜ばしい限りです。
今後は、他の自治体への参加促進や寄附の流れを理解しやすくするための啓発活動も行っていく予定です。この「楽器寄附ふるさと納税」は、使われなくなった楽器を次の世代へその手でつなぐための、持続可能な支援の枠組みとなることが目指されています。
豊中市について
豊中市は、大阪府北部に位置し、あらゆる交通の便が良く、多くの公園や緑に恵まれた地域です。音楽の街として知られ、音楽大学やオーケストラなどが拠点を持ち、市内各地で多様な音楽イベントが開催されています。特に、毎年10月から約2か月間は「とよなか音楽月間」として様々な音楽イベントが行われ、音楽愛好者にとって魅力的な季節です。市民の皆様からの温かい寄附をお待ちしております。
堺市について
堺市は、百舌鳥・古市古墳群や茶の湯文化の発祥地として豊かな歴史を持ちつつ、現代的な機能も兼ね備えた都市です。芸術と音楽が日常に溶け込んでおり、市民が気軽に音楽や演劇に触れられる環境が整っています。地域のイベントでも多くの演奏や発表が行われており、文化的な活気に満ちています。使われなくなった楽器の寄附を通じて、地域の若者や教育機関への支援をお願いしています。
この取り組みを支える企業
「楽器寄附ふるさと納税」の運営は、パシュート株式会社が中心となって行われています。地域課題解決のための企画やメディア運営を行う企業であり、地域の魅力を引き出すことに注力しています。また、楽器の査定を行うマーケットエンタープライズも参加しており、全国の自治体と連携してリユース事業を展開しています。
音楽を愛し、次の世代にその魅力を伝えるためには、市民の寄附が必要です。ぜひとも、豊中市・堺市の楽器寄附ふるさと納税への参加をご検討ください。