兵庫県稲美町が「おいくら」との連携を開始
兵庫県稲美町が、株式会社マーケットエンタープライズと協力し、リユースプラットフォーム「おいくら」を活用した新たな取り組みを12月11日よりスタートします。地域社会の課題を解決し、廃棄物削減を目指すこの協定により、リユース活動がさらに進化することが期待されています。
稲美町の抱える課題
稲美町では、ごみの排出量の増加が顕著で、不要品の中にもリユース可能な品が多々存在することが問題視されています。これまで町民に向けてリユースの重要性を伝えつつも、具体的な施策を導入する機会が求められていました。
一方で、マーケットエンタープライズは、地方創生やSDGsを重視し、リユース事業に注力してきました。この中で両者のニーズが合致し、「おいくら」の活用が決定しました。
「おいくら」とは何か
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォームです。不要品を査定したい方は、こちらを通じて全国の加盟店に一括査定を依頼できます。手軽に買取金額を比較することができ、これまで155万人以上の方が利用してきました。
家庭の不要品を簡単にリユース
稲美町では年に3回、粗大ごみの収集がありますが、大型品や重量物の運搬が町民の負担となっていました。しかし、「おいくら」は出張買取サービスを提供しており、希望すれば自宅まで訪問して買い取ってくれるため、重い品物を運ぶ必要がありません。また、家電リサイクル法に対象となる製品でも、まだ使えるものであれば買い取る可能性があります。
利用スタートと期待される成果
この取り組みは、12月11日13時に稲美町のウェブサイトで発表され、町民は直接「おいくら」を通じて不要品の査定依頼が可能になります。この連携により、リユースの普及と不要品削減が期待されるほか、自治体の廃棄物処理コストの削減にも直結するでしょう。
循環型社会の形成を目指して
稲美町は、こうした取組を通じて、「廃棄」ではなく「リユース」を町民に認識してもらい、多様な不要品処分ニーズに応えていくことを目指しています。この官民一体の活動により、循環型社会の形成が進むことで、環境問題への対処にも寄与することができます。
稲美町の魅力
稲美町は、美しいため池や古い社寺、近代の歴史的資産を有する地域です。伝統的な農業が基幹産業であり、地域の特色を色濃く反映した文化や景観も魅力の一部となっています。
地域活性化の新たな挑戦、リユース活動の進展を見守りながら、町民と共に循環型社会へ向けた第一歩を踏み出しましょう。