トヨタ・モビリティ基金が目指す移動の可能性
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、2025年10月に開催されると予定している『H.C.R. 2025第52回国際福祉機器展&フォーラム』および視覚障がい者向けの『サイトワールド2025』に出展し、同基金の『Mobility for ALL』プロジェクトに基づく6つのチームの製品やサービスを紹介します。
Mobility for ALLプロジェクトの概要
『Mobility for ALL』は、すべての人が自由に移動できる社会の実現を目指すプロジェクトです。このプロジェクトでは、国内外から選ばれたチームが障がいのある方々の実生活に寄り添い、実行のための検証を重ねつつアイデアを育てています。彼らは、移動に関する課題を解決するための新しいアイデアを追求し、実際に体験できる展示を行うことで、来場者にその可能性を感じてもらうことを目的としています。
H.C.R. 2025の見どころ
『H.C.R. 2025』では、4つのチームが移動に関する体験型の展示を行います。具体的な出展内容は以下の通りです。
- - センサリーマップ『Calmspot』(株式会社クリスタルロード): 五感情報を共有できる投稿型ウェブサービス
- - 補聴グラス(サイナーズ株式会社): 会話を手話通訳映像や字幕に変換するARグラス
- - バリアフリーマップ『WheeLog!』(認定NPO法人ウィーログ): 参加者がバリアフリー情報を投稿・共有できるアプリ
- - 分身サービス『GENCHI』(株式会社 toraru): オンラインでの目的達成をサポートするプラットフォーム
この展示では、来場者が実際に製品に触れ、体験することで理解を深めることができます。また、ブースでは訪問者とダイアログを通じて、移動の楽しさや可能性を共に探求していきます。
サイトワールド2025の特徴
続いて、同時期に開催される『サイトワールド2025』では、視覚に障がいのある方々への移動支援を目的とした製品を紹介します。出展される主な製品は以下です。
- - アイウェア『TAMI』(Lighthouse Tech SA 、スイス): 上半身の障害物を検知し、振動で知らせるメガネに
- - スマート白杖『SmartCane2』(WeWalk Limited 、イギリス): スマートフォンと連動し、ナビゲーションや音声ガイド機能を備えた白杖
これらの製品展示は、視覚障がい者がより安全に移動できる手段を提供し、生活の質を向上させるための重要なステップとなります。
これからの展望
トヨタ・モビリティ基金は、自動車を通じた社会貢献を続ける中で、すべての人々が心のままに行動できる社会の実現を目指しています。『H.C.R. 2025』および『サイトワールド2025』を通じて、多くの人々に『Mobility for ALL』プロジェクトの意義を伝え、移動がもたらす新たな可能性に挑戦し続けます。
これらのイベントは、移動支援技術の最新トレンドを体感できる貴重な機会であり、ぜひ多くの方々に足を運んでいただきたいと思います。詳細な情報については、それぞれのウェブサイトを訪問し、最新のトピックをチェックしてください。
移動の未来を見つめ、さまざまな可能性を感じるこのイベントを心待ちにしている皆様にお会いできることを楽しみにしています。