AI生成背景を活用した新たな映画PRの形
映画業界では、技術革新の波が押し寄せる中、最近注目を集めているのがAI技術の活用です。株式会社電通クリエイティブピクチャーズとエイベックス・ピクチャーズが共同で手掛けた映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ MOVIE』のPR動画制作では、生成AIを駆使した背景映像が採用されています。この手法は、オダギリジョーさんが脚本・監督・編集・主演を務める本作のプロモーションを新たな次元へと引き上げる挑戦の一環となっています。
プロモーション動画の視聴
PR動画は以下の3本が公開されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
生成AIを活用した映像制作の利点
今回の映画PR動画では、生成AI「Adobe FireFly」で作成した背景画像を使用しました。この技術を取り入れることで、実写素材のロケーションで発生しうる天候によるトラブルを回避することが可能になります。また、従来の手法では困難だった場所や架空の世界観を表現できるため、クリエイティブな選択肢が広がりました。さらに、制作コストも抑えられ、多くの制作現場にとって実効性のある手法となる可能性があります。
この取り組みは、映像制作における新しいスタンダードとしての可能性を秘めており、今後の広告・映像産業全体に影響を与えることでしょう。電通クリエイティブピクチャーズでは、さらなる技術の向上を目指し、社内に専門の生成AIチームを設置。AIを活用したCM制作プロセスの開発にも力を入れています。
オダギリジョーさんのプロフィール
オダギリジョーさんは1976年生まれで、日米でメソッド演技を学び、2003年に『アカルイミライ』で映画初主演を果たしました。その後も『ゆれる』や『メゾン・ド・ヒミコ』など多くの作品に主演し、広く国際的にも評価されています。監督としてもその才能を開花させ、昨年公開された『ある船頭の話』ではヴェネツィア映画祭に選出されました。また、NHKドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」ではその演出と編集も手掛け、見事にグランプリを獲得しています。
映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ MOVIE』のストーリー
本作の主人公は、狭間県警鑑識課のハンドラー・青葉一平(池松壮亮)。彼の相棒は伝説の警察犬ルドルフの子供、オリバー。しかし一平の目には、オリバーが口が悪く、怠け者のように見えています。ある日、隣県のカリスマハンドラー・羽衣弥生(深津絵里)が登場し、一平とオリバーに行方不明者の捜査協力を依頼します。果たして、一平はオリバーと共に事件を解決できるのでしょうか?
最後に
新たな映像技術の導入と共に、映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ MOVIE』は未来の映画制作の可能性を示しています。この映画は、9月26日に公開される予定です。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。