トヨタ・モビリティ基金の新たな取り組み
自動車の未来を担うトヨタ・モビリティ基金(TMF)が、日常の移動をテーマに新たなアイデアの応募に応え、2025年度から活動をスタートする3つのチームを採択しました。これらのチームは、移動がもたらす様々な課題を解決し、すべての人が心豊かに移動できる社会を実現するために活動します。
「Mobility for ALL」とは?
「Mobility for ALL」は、誰もが自由に移動できる社会の構築を目指したプロジェクトです。すべての人が意欲的に行動できる環境を整えることを目指し、障がいのある方にも配慮した施策を展開しています。本年4月に、日常の移動をテーマにしたアイデアを募った結果、新たに3つのチームの選定が行われました。
新たに採択された3チームの紹介
1. 株式会社クリスタルロード
今回採択されたチームの一つ、株式会社クリスタルロードは、外出や移動に困難を感じている人々のために、街や施設の環境情報を集約した「センサリーマップ」のデザインを考えています。これは、人々が自分の感覚に基づいて「騒がしい場所」「眩しい場所」などの情報を地図上に共有できるツールです。これにより、移動の際の不安を和らげ、より快適な外出を実現します。
2. サイナーズ株式会社
次のチーム、サイナーズ株式会社は、シースルー型のARグラスを通じて、字幕や遠隔手話通訳映像を提供する新しい形の補聴器を開発しています。これにより、聴覚に障害のある方々がより良いコミュニケーションを図れるよう支援し、日常生活の質を向上させることを目指しています。
3. Humonii
Humoniiの取り組みは、体幹を使って操作するハンズフリー車いす「Feeling」の開発です。この新しい形の車いすは、特に支援が必要な人々が自立して移動できる環境を整備することを目的としています。ターゲットユーザーが直面する課題を明らかにし、それに基づいたビジネスモデルの構築を行います。
2024年度からの継続チームの活動
また、すでに活動を開始している5つのチームも引き続きサポートを受け、様々なプロジェクトに取り組みます。各チームは視覚障がいの方々のための事業モデルや、車いす利用者向けのバリアフリー情報プラットフォームの構築など、社会的課題の解決を目指しています。
トヨタの社会貢献活動
トヨタ自動車は、創業以来お客様や地域社会を大切にしながら事業を展開してきました。2014年には、TMFを設立し、世界中での移動に関する課題解決に取り組んでいます。このような活動を通じて、より豊かで公平な社会の実現に向けて邁進しています。
今後も、TMFの活動がより多くの人々の移動体験を改善し、未来の社会をより良くするための一助となることを期待しています。これからの展開が楽しみです。