睡眠健康経営の可能性
2025-07-03 12:07:53

産業医と企業が協力して進める「睡眠健康経営」の新たな可能性と実績

産業医と企業が協力して進める「睡眠健康経営」の新たな可能性



日々の仕事に追われる現代人にとって、睡眠の質が仕事の生産性や健康に及ぼす影響は計り知れません。この重要なテーマに焦点を当てた「睡眠健康経営」が、今、多くの企業で注目を集めています。特に、西川株式会社が主催した「第98回日本産業衛生学会」では、産業医との連携によって実現される新たな健康管理の方法についての講演が行われました。

睡眠の質向上がもたらす企業の生産性



5月17日、仙台にある東北大学百周年記念会館で開催されたセミナーでは、約400人の産業医や企業関係者が集まり、「睡眠健康経営」をテーマとして議論されました。座長の浜口伝博氏のもと、日本睡眠科学研究所を設立した西川八一行CEOが講演し、睡眠と企業の生産性の深い関係について具体的なデータを示しました。

彼の話によると、平均6時間以下の睡眠を2週間続けた場合、認知機能が著しく低下するという研究結果が示されており、これは企業全体のパフォーマンスに影響を及ぼします。睡眠不足が直接的に健康に影響することは、もはや知られた事実です。ここでのポイントは、従業員一人ひとりが自身の睡眠について理解し、改善する手助けをする仕組みを企業が整えることです。

睡眠改善プログラムの実証



西川株式会社では、健康経営を支援するための「睡眠改善プログラム」を開発しました。このプログラムは、Sleep Innovation Platform(SIP)としても知られ、業界各社と協力しながら、従業員の睡眠データを収集し、分析を行うものです。特に伊藤忠商事との共同研究では、従業員の睡眠に関する課題を顕在化させ、治療応援に繋げる一貫した体制が整えられました。実際に、特定の睡眠障害を抱える従業員に対して医療機関への受診を促した結果、受診率が大幅に向上したそうです。

企業と医療の協働がもたらす新風



このような取り組みは、「睡眠健康経営」によって実現する新しい価値を企業にもたらします。従業員は健康を犠牲にせずに勤務でき、企業はその結果として生産性を向上できるのです。セミナーでは「睡眠を基軸としたヘルスケアプログラム」を導入することに対する積極的な意見が多く寄せられ、参加者からは「睡眠の重要性を改めて認識した」という声が多く聞かれました。

今後の展望



睡眠健康経営の意義は、これからも多くの企業で浸透していくでしょう。参加者の中には、実際に職場に取り入れる方法を模索する声や、経営層が睡眠の重要性を理解する必要があるとの意見もありました。このような取り組みを通して、企業全体として健康経営の次なるステップに進むことが期待されています。

「ねむりの相談所®」などの新しいサービスも含め、睡眠に対する意識改革は今後ますます重要になってくるでしょう。私たちの生活の質を向上させるために、睡眠が中心的な役割を果たすことは間違いありません。


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