エンジニア育成勉強会
2025-11-27 10:32:23

オーエムネットワークが実施するエンジニア育成勉強会の取り組み

脱・人材不足、成長を促す勉強会制度



新潟県新潟市に本社を置くオーエムネットワーク株式会社は、エンジニアの成長と学習習慣を促すために「開発部勉強会」を毎月開催しています。この勉強会は、エンジニア同士の学び合いを中心に、安心して働ける職場環境を作り出す重要な要素となっています。特にIT人材不足が深刻化している現在、企業は優秀な人材の確保が難しくなっていますが、OMNは内在的成長を重視する方針を貫いています。

勉強会の必要性


IT人材の不足は、2030年には最大79万人に達すると予測されており(経済産業省の調査)、地方では特に深刻です。オーエムネットワークは、この課題に対して「優秀なエンジニアを外から獲得」とするのではなく、「今いるメンバーの成長を促す環境を整える」を方針にしました。その結果、エンジニアの離職率は7%未満(業界平均は9〜13%)、新卒エンジニアの定着率は90%以上という優れた成果につながっています。

勉強会の特徴


勉強会のユニークな点は、参加者全員が発表者となることです。新入社員は基礎的な技術を、中堅社員は業務での課題解決事例を、上級エンジニアは専門的な知見を共有します。このようにアウトプットを重視した学びを通じて、知識が体系化され、質疑応答では新たな視点を得ることができるのです。これにより、個人の学びが組織の資産として蓄積される「技術力の複利効果」を実現しています。

課題と改善策


設立当初は、発表テーマの偏りやスキルレベルの差に課題がありました。特にAIや機械学習に偏ったテーマが多く、初級者には難しい内容が多かったのです。そのため、現在では「初級者編」と「上級者編」の二部制に分けることで、初心者でも自分に合ったテーマで発表できるようにし、初心者の成長のための環境が整えられています。

初級者編では、マネージャーによる事前レビューを導入し、発表内容を整理することで理解を深める支援を行っています。このプロセスにより、発表者は自身の理解を深めると同時に、自信を持って挑戦できる環境を得ることができ、チームコミュニケーションも充実しています。

さらなる展望


オーエムネットワークでは、勉強会制度を今後も進化させていく方針です。地元の大学や専門学校との連携を目指し、新潟におけるIT人材育成エコシステムの構築を視野に入れています。また、ノウハウをオープンソース化することで、同じ課題を抱える地方IT企業への展開も検討しています。このように人材を育てる取り組みは、IT人材不足解消への一つの解答となり得るのです。

まとめ


オーエムネットワークの勉強会は、厳しい環境にあってもエンジニア同士の信用関係を深め、安心して学べる場を提供することで、自律的な成長を促しています。地方でもIT人材を育成し定着させる新しいモデルが動き出していることは、今後の地域経済にも影響を与えることでしょう。今後も持続的な改善を続け、地方都市からの新たなIT人材育成モデルの確立を目指していきます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: エンジニア育成 勉強会 オーエムネットワーク

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。