日暮里ゼミナール 第30弾:柴田夫妻の物語
東京・用賀にある「fuwariの秘密基地」の店主である柴田邦雄さんと佳菜子さん夫妻が、第30弾のゲストとして『日暮里ゼミナール』に出演。彼らの人生やビジネスに関する貴重なお話をお届けします。今回の収録は、特別にお二人が経営されている店舗で行われ、まさにその場所からの生の声をお届けいました。
出会いから始まる運命の道
邦雄さんと佳菜子さんは、共にファッションブランドのトゥモローランドでショップスタッフとして出会いました。二人は正反対の性格を持ちながらも、互いの異なる視点が新たなインスピレーションを生んでいます。邦雄さんは東京都で育ち、東京藝術大学へ進学。その際、美術への強い思い入れがなかったものの、「人と違うことをしてみたい」という欲求から藝大を選んだといいます。一方、佳菜子さんは宮城県の石巻市出身。彼女は多忙な両親に代わり、祖母と過ごす中で服飾への興味を抱くようになりました。佳菜子さんは苦い経験からファッションの楽しさに目覚め、専門学校を卒業後に東京に上京しました。
震災が教えた大切なもの
人生の転機となったのは、東日本大震災でした。佳菜子さんは、自らが東京にいて助かる一方で、故郷の石巻が壊滅的な被害を受ける惨状に直面します。「自分だけが助かった理由は何か?」「地元のために自分にできることはないか?」と自問の日々。邦雄さんもまた、同じ頃に自らの進むべき道を模索していました。二人は、偶然にもお互いの活動を手伝うことになり、その過程でビジネスパートナーとしての成長を遂げます。
「fuwariの秘密基地」の開店
2017年、佳菜子さんの故郷の魅力を伝えるために、キッチンカー「fuwari」をオープンしました。さらに、2019年には東京・用賀に「fuwariの秘密基地」を開店。訪れる客からの支持を受けて人気店へと成長し、今では予約が取りづらいほどの繁盛ぶりです。夏にはかき氷を、冬にはクレープを提供し、季節ごとに異なる楽しみを提供しています。
自分たちのペースを大切に
お二人は、開店当初の忙しさに悩まされ、家族との時間が減ってしまったことに気づきます。「このままでは本当に望む暮らしではない」と感じる中、営業スタイルを見直し、自分たちのペースを大切にするようになりました。その結果、自然と彼らのスタイルに共感するファンや常連客が増え、今では「何が幸せな暮らしかを、自分たちで決められる暮らし」に満足しています。彼らのエピソードからは、働き方や家族のあり方について深く考えさせられます。
今後の展望
柴田夫妻は飲食業にとどまらず、新たな挑戦を計画しています。海外旅行をしながらファッションアイテムの買い付けも行い、アパレル業界で培ったセンスを生かすことで、活動の幅を広げています。「fuwariの秘密基地」は、単なる飲食店ではなく、心温まるストーリーを持つ場所として、多くの人々に親しまれています。今後の展開にもぜひ注目したいと思います。前編、後編で語られるお二人の深い話は、多くの人の心に響くことでしょう。
ラジオ配信の情報
ラジオ「日暮里ゼミナール」の第30弾は、2025年10月31日(金)19:00から各種Podcastにて配信されています。彼らの人生の旅路と、「fuwariの秘密基地」が生まれた背景をぜひお楽しみください。詳細は
こちらから。