就活生意識調査: 内定辞退の理由と親の影響
新卒採用市場において、2025年の就職活動を終え内定を獲得した学生の意識が大きく変わってきています。株式会社No Companyによる最新の調査から、内定辞退の主な要因として「月給25万円」のラインや「面接官の態度」が浮き彫りになり、さらには約60%の学生が「合同説明会は必要ない」と認識していることも判明しました。
調査の背景
近年、企業と学生の接点が多様化し、学生が企業を選ぶ基準が従来の「条件(スペック)」から「働き方や価値観(スタイル)」へと変化していることが注目されています。この変化は、安定した収入や職場の雰囲気を重視する傾向を反映しています。
1. 内定辞退の要因
調査によると、学生が内定辞退を検討する際の理由は以下の通りです。
初任給のボーダーラインは「月給25万円」の声が多く、さらに「30歳で年収1000万円」を視野に入れていることが確認されました。これにより、企業は収入モデルを明示することの重要性が増しています。
面接官の態度は、企業に対する印象を大きく左右する要因となっています。未だに「圧迫面接」や「威圧的な態度」に対する問題意識が強く、学生が内定辞退を考えるきっかけとなっている実態が見受けられます。
2. 情報収集のスタイル
学生はオンラインで情報を集める一方で、リアルな場では職場の雰囲気やキャリアプランを把握しようとしています。ネット上では給与や待遇、労働環境に関する具体的な情報が求められ、リアルな情報収集では若手社員の体験談が特に参考にされているそうです。
具体例としては、社員の本音や失敗談が、学生にとって貴重な情報源となっています。企業は社内の雰囲気や働き方を理解されるよう、透明性を持った情報提供が求められています。
3. 合同説明会の評価
これまで当たり前とされていた合同説明会ですが、約60%の学生が「行く必要はない」と答えており、その理由として「目的意識が薄い」という実態が明らかになりました。
同じフォーマットによる情報提供では、企業の特徴が伝わりにくく、学生が本当に知りたい情報にアクセスできていない現状が懸念されています。
4. 親の影響と「オヤカク」の重要性
調査結果では、親の存在感がますます大きくなっていることが浮き彫りになりました。学生が内定先を比較する際、親が求める「安定性」や「実績」がプロセスに強く影響しています。
例えば、親から「もっと安定した会社を選んだ方が良い」という助言を受けたり、親が気になった企業の情報を調べて心配しているケースが多いことが見受けられます。
企業は、学生本人にかかわる情報だけでなく、親を安心させる情報発信が求められています。
5. 企業の今後の戦略
この調査により、企業が採用活動で重視すべきポイントが明らかになりました。学生はただ条件を確認するだけでなく、自らの価値観と合致する企業スタイルを求めています。
今後は、収入モデルや職場の文化を示すリアルな情報の発信、また、親世代に対しても安心感を与える内容を充実させることが鍵となります。企業の採用戦略においては、情報の提示方法や内容を再考し、学生とその家族にしっかりと届くような取り組みが必要です。
これからの時代、採用マーケティングはダイナミックに進化することが予想され、企業が持続可能な人材確保のためには柔軟な発想と対応が求められるでしょう。