年収増加でも生活は厳しさ増す！フリーランス調査の実情とは

株式会社Hajimariが実施した調査結果によれば、20〜50代のビジネスパーソン794名のうち、約4割が「昨年より生活が苦しくなった」と感じていることが明らかになりました。特にフリーランスは年収の安定性に悩みを抱えており、多くの人が生活に余裕を持てていないことが浮き彫りとなっています。

調査の背景と目的

今回の調査は、ビジネスパーソンの年収の増減や生活実感、手取りを増やすための行動についての実態を探るために行われました。調査は、会社員400名とフリーランス394名を対象に実施され、その結果は多くの人々が直面している経済的な不安を浮き彫りにしました。

年収の変化とその実感

調査の結果、会社員の多くは「年収が増えた」と回答する一方で、フリーランスは「年収が減った」との答えが目立ちました。特に、フリーランスのビジネスパーソンは、収入の変動が大きいことから、決して安定した生活を送れていないという現状が浮き彫りとなりました。さらに、年収が増えたにも関わらず、約25％の人が生活に余裕を感じておらず、大半が「変わらない」もしくは「苦しくなった」と回答しました。

物価上昇と不安な生活実感

物価の上昇や税金、社会保険料の増加が、会社員とフリーランス両者に影響を及ぼしています。多くの人が「収入が上がらない」「収入が不安定」と感じており、将来の生活への不安を抱えています。この状況は特にフリーランスの方に顕著で、収入の不安定さが直接的な生活の困難に繋がっていることが伺えます。

手取り増加に向けた取り組み

手取りを増やすための具体的な行動を調査したところ、最も多かったのは「何もしていない」という回答でした。会社員の29.16%、フリーランスの24.30%がこの回答を選び、多くのビジネスパーソンが無策であることがわかりました。

一方で、行動を起こしている人の中では、投資や節税に対する関心が高まっていました。特に会社員は昇進や副業を目指し、フリーランスはスキルアップや経費削減を意識しているようです。

交渉の実態と受け身な姿勢

賃上げや報酬増加のための交渉を行った人は、会社員で約18%、フリーランスで約26%と全体では2割程度に留まっています。多くの人が交渉したい意欲を持っていながらも、実際に行動に移せていないのが現実です。これに対して受け身な姿勢が多くのビジネスパーソンを苦しめているのが実態です。

企業側の支援が求められる

このような状況においては、企業側にも課題が残ります。社員の給与が安定し、生活が安心できるようなシステムや支援が求められます。特にフリーランスの人々にとって、安定した収入を得るためには、もっと多様な働き方や支援が必要です。

株式会社Hajimariの提言

株式会社Hajimariの代表取締役・木村直人氏は、今回の調査結果を受けて、能動的に収入向上を目指すことが大切だと述べています。特に若者にとって自己投資は将来の収入向上に直結する可能性が高いため、今から積極的にスキルアップを行うべきだと考えています。今後、物価高や増税に対応するためには、各個人がしっかりとした財務基盤を築いていくことが不可欠です。