Emax 3の誕生
2025-07-04 12:06:58

ABBが誇る最新気中遮断器Emax 3、電力システムの新たな時代を切り開く

ABBが新しい気中遮断器Emax 3を発表



ABBは、データセンターや先進的な製造施設、病院、空港など、電力需要が高い重要インフラ向けの気中遮断器の最新モデルSACE Emax 3を発表しました。この新型遮断器は、エネルギーセキュリティとレジリエンスを向上させるために、最先端のテクノロジーを駆使して設計されています。

Emax 3は、すでに業界の先駆者であるEmax2の後継機として、さらなる進化を遂げています。電力系統の安定性とサイバーセキュリティ対策に加え、増加する電力需要に対処するための機能が強化されています。業界で最も正確なパワーセンサとデータ分析機能を搭載し、電力使用量やシステム状態、温度などの環境情報をリアルタイムで収集・分析します。これにより、得られたデータはEmax 3のタッチスクリーンまたはリモートアクセスを介して表示され、ユーザーに対して警告や推奨されるメンテナンス手順を提供します。

特筆すべきは、Emax 3が世界で初めて、サイバーセキュリティ認証IEC 62443のセキュリティレベル2を取得した点です。これは、現在の急速に進化するデジタル環境における安全性を更に強化するものです。また、アークフラッシュ検出システムも初めて完全に統合されており、安全性と信頼性が一層向上しています。

ABBエレクトリフィケーションのスマートパワープレジデント、マッシミリアーノ・チファリッティ氏は、「重要インフラには信頼性の高い電力システムが必要」と述べ、Emax 3が顧客の変化する電力要件に対応し、ビジネスの稼働時間を保護する助けとなることを強調しています。これにより、顧客は停電のリスクを最小限に抑えることが可能です。

実際、Uptime Intelligenceの調査によると、デジタルインフラの停電の過半数は電力の障害によって発生し、その際の損失は甚大です。特に、データセンターにおける最近の停電では、多くの企業が10万ドル以上の損失を被ったと報告されています。これを考慮すると、Emax 3のような遮断器の存在が、運用の持続可能性や信頼性を保障する上で非常に重要であることが分かります。

ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルリーダーとして、より持続可能で資源効率の高い未来を目指しており、これを「Engineered to Outrun」と呼んでいます。140年以上の歴史を有するABBは、世界中に広がるネットワークを通じて、顧客とともに電力管理におけるさまざまな課題に取り組んでいます。Emax 3は、その革新性と技術力で、新たな時代の電力システムを支える一翼を担っています。

ABBのSACEブランドの気中遮断器は既に数百万台が設置され、世界中で広く評価されています。データセンターやスマート産業が成長する中、気中遮断器の需要はますます高まっており、高度なセンサ技術とデジタルインテリジェンスを求める声も増えています。今後もABBは、こうした市場のニーズに応え、より安全で効率的な電力供給を進めていくことでしょう。


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