大阪・北加賀屋で新たな音楽の潮流を感じる「Chronograffiti」日本初演
2025年7月、大阪の北加賀屋にて音楽公演「Chronograffiti」が実施される。これは音楽家・日野浩志郎が手掛けた新作であり、日本初の上演となる。本公演は、一般財団法人おおさか創造千島財団が支援する「KCVセレクション」の一環として開催され、多くのアーティストが集うこの地域の文化が持つ魅力を広げることを目的としている。
KCVセレクションとその背景
「KCVセレクション」は、大阪市の北加賀屋に拠点を置くアーティストやクリエイターを対象にした支援プログラムであり、2024年から3年間の活動が計画されている。初回の企画として、音楽家・日野浩志郎が選出され、2024年には公演「歌と逆に。歌に。」が行われた。日野氏の作品は、音楽だけでなく、視覚的なエフェクトも取り入れることで、観客に新しい体験を提供することを目指している。
新作「Chronograffiti」の魅力
「Chronograffiti」は、ドイツのMoers Festivalからの委嘱により制作され、2025年6月に世界初演を迎える。この公演では、日野さんの独自のリズム作曲法を基に、ボンゴやスネアなどの最小限の楽器を用い、陶酔的なミニマリズムが表現される。また、演奏の中では身体的な高揚感を引き出すことを目指し、観客を深い音の旅へと誘う。演奏者は、元鼓童の前田剛史氏、日本管打楽器コンクールの第1位の安藤巴氏、そして日野作品に常に参加している谷口かんな氏と、豪華な面々が揃い、リズムアンサンブルを形成する。
日野氏は自身のバンド「goat」や鼓童とのコラボレーションを通じて、リズム作曲における独自のアプローチを発展させてきた。これは、彼が音楽の可能性を広げるために常に新しい挑戦を続けている証でもあり、観客としてはその挑戦を目の当たりにできる絶好の機会である。
視覚的な要素とその相互作用
本公演では、古舘健氏が手掛けるビジュアルエフェクトが導入され、演奏の動きや楽器の振動を新たな形で可視化します。音楽と視覚が交わることで、通常では捉えられない体験が生まれ、観客はまるで別の次元に誘われたかのような感覚を味わうことができるだろう。公演のタイトルとなっている「Chronograffiti」は、時間を意味する「Chrono」と、落書きを意味する「Graffiti」を掛け合わせた造語であり、時間と身体がもたらす視覚的な残像をも象徴しています。
公演詳細
- - 公演名: 新作音楽公演「Chronograffiti」
- - 日程: 2025年7月25日(金)〜27日(日)
- - 会場: クリエイティブセンター大阪内Black Chamber
- - 公演時間: 各公演80分(予定)
- - 料金: 一般3,500円、U25 2,500円、当日4,000円
- - チケット購入: ZAIKOイベントページにて販売
ZAIKOリンク
この機会に、ぜひ「Chronograffiti」の音楽体験をお楽しみください。新たな音楽の息吹が、あなたを待っています。