家庭の油回収で持続可能な航空燃料作りに挑戦！キャンペーンの全貌

家庭の油回収で持続可能な空の未来を

東京の空を未来に繋ぐ取り組みが始まっています。2025年5月2日から、東京都が実施する「家庭の油回収キャンペーン」に、コスモ石油、日揮ホールディングス、そしてレボインターナショナルの企業が連携し、サステナブルな航空燃料、通称SAF（Sustainable Aviation Fuel）へとつなげる活動を展開します。このキャンペーンは、単なる油の回収を超え、地域社会全体で持続可能な未来を作り出すための大イベントでもあります。

そもそもSAFとは何か？

SAFは、持続可能な方法で生産された航空燃料です。普通の航空燃料と同様の性能を持つ一方で、廃食用油などの再生可能な資源から製造される点が特徴です。これにより、航空機のCO2排出量を大幅に削減することが可能になります。今回の取り組みでは、家庭で使用した油を集め、その油をSAFとして再利用することで、持続可能な社会を実現しようとしています。

具体的な取り組み内容

東京都は、各区市町村にて約80か所で家庭からの廃食用油の回収所を設置し、積極的な回収を呼びかけます。回収された油は、コスモ石油、日揮HD及びレボインターナショナルが資本を投じるSAF製造企業「SAFFAIRE SKY ENERGY」で精製され、その後、航空会社に供給されます。特に羽田空港では、このSAFを利用する計画。これにより、東京2025世界陸上で訪れるアスリートたちの移動にもこのキャンペーンが繋がるのです。

参加方法とスケジュール

このキャンペーンは2025年10月31日まで実施されます。具体的な廃食用油の回収場所については、東京都環境局や各区市町村のホームページを参照することが可能です。家庭から出る油を回収所に持ち寄ることで、自分たちも環境保護に参加できるチャンスです。

各社の役割

東京都は、回収場所の設置や情報発信を通じて、住民の理解を深める役割を担っています。一方、日揮HDは回収に必要な備品発注などの後方支援を行い、レボインターナショナルが実際の油の回収作業を担当します。SAFFAIRE SKY ENERGYでは、国内で初めての大規模SAF製造装置が稼働しており、廃食用油をSAFに変換する重要な役割を果たします。