技術顕彰受賞
2025-04-11 18:54:35

非接触ICカードシステムが電気技術の顕彰を受けました

非接触ICカード出改札システムが電気学会からの顕彰を受ける



公益財団法人鉄道総合技術研究所、東日本旅客鉄道株式会社、ソニー株式会社の共同開発による非接触ICカード出改札システムが、一般社団法人電気学会の第18回「でんきの礎」として顕彰されました。この授与式は、2025年3月19日に明治大学駿河台キャンパスのアカデミーホールで行われ、技術の歴史とその意義が広く認識される場となりました。

このICカードシステムは現在、交通系ICカードとして多くの人々に利用されていますが、その開発は1987年に遡ります。当時の鉄道自動改札機では主に磁気乗車券が使用されており、非接触カードの利用は非常に限られていました。しかし、システムの導入が進むことで、首都圏においてはラッシュ時にも多くの旅客が立ち止まらずに改札を通過できるようになり、通信距離や処理時間の改善が実現されました。

本システムがもたらしたのは、便利さだけではありません。非接触電力伝送や無線通信、さらにはリトライ技術やセキュリティ対策といった高度な技術が集約されており、改札時の効率を飛躍的に向上させています。また、システムを導入した事業者が増えることで、複雑な路線を利用する際のユーザーの負担を大きく軽減し、交通機関の利便性も大いに高まりました。

さらに、このシステムの電子マネー機能も多くの商業施設で利用可能となり、全国的な電子決済の普及に大きく寄与しています。これらの業績が評価され、今回の「でんきの礎」顕彰につながったのです。

電気学会の顕彰制度について


電気技術の顕彰制度「でんきの礎」は、未来志向の持続可能な社会を考えるために、20世紀による優れた電気技術の進歩を振り返り、その中から特に影響力のある技術を表彰することを目的としています。この活動は、電気技術への理解を深め、その発展の重要性を広く周知することに寄与しています。この顕彰制度を通じて、私たちは電気技術が社会に与える影響を再確認し、未来の可能性を見出すことが求められています。

今回の顕彰は、科学技術がもたらす便益を社会に根付かせるための重要な一歩であり、多くの人々にその意義と素晴らしさを伝える機会でもあるのです。今後の非接触ICカード技術の更なる発展と、その利用範囲の拡大に期待が高まります。


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