東京都大田区が進めるペットボトルリサイクル事業
2024年12月25日、大田区がJFEエンジニアリング株式会社および関連企業と協力し、ペットボトルのリサイクル事業「ボトルtoボトル」の協定を締結しました。これは、使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生する取り組みであり、地域貢献の一環として推進されています。
持続可能な社会の実現に向けて
大田区は、このプロジェクトを通じて2050年までに脱炭素社会の実現を目指しています。区の全世帯から出る約42万本のペットボトルを、集められた後にフレーク状に加工します。この原料を用いて、リサイクル業者が再生PET樹脂を製造し、最終的には新たなペットボトルとして製品化されるのです。
使用済みペットボトルの新たな資源化
この取り組みでは、地域住民が使用したペットボトルが何度も循環利用され、持続可能な資源として再活用されます。また、区庁舎には減容回収機が設置され、新たに収集されたペットボトルも積極的にリサイクルされます。これにより廃棄物の削減にも寄与することが期待されています。
関与する企業の役割
本協定には、JFEエンジニアリングのグループ会社であるJ&T環境株式会社、サントリーホールディングス、サントリー食品インターナショナル株式会社、株式会社寺岡精工も参加しています。各社はそれぞれの役割を果たし、持続可能な循環型社会の構築に向けてシナジー効果を生むことを目指しています。
メカニカルリサイクルの重要性
プロジェクトの中で用いられる「メカニカルリサイクル」は、使用済みの製品を粉砕、洗浄して新たな製品の原料とする技術です。この方法により、高品質な再生樹脂が得られます。これにより、環境負荷が軽減されると同時に、新たな製品誕生へとつながります。
地域と共に成長する取り組み
今後、JFEエンジニアリンググループは、大田区との連携をさらに強化し、資源循環の推進に努めていく考えです。このプロジェクトが成功すれば、他地域モデルとしても広がりを見せる可能性を秘めています。例えば、地域住民や企業の協力を促進させるワークショップやイベントも計画されており、地域全体が環境問題に対する意識を高められる機会となります。
大田区の「ボトルtoボトル」リサイクルプロジェクトは、地域社会と企業が連携して持続可能な未来を築くための大きな一歩です。今後、この取り組みが多くの人々に知れ渡り、参加する動きが広がることを期待しています。