エドワード・マイブリッジの魅力を再発見!
2025年10月1日から12月26日まで、フジフイルム スクエア 写真歴史博物館にて、特別企画展「アニマル・ロコモーション」が開催されます。この展覧会では、19世紀に活躍した英国の写真家エドワード・マイブリッジにスポットを当て、彼の画期的な作品群を紹介します。入館は無料で、誰でも気軽に訪れることができます。
エドワード・マイブリッジとは?
エドワード・マイブリッジ(1830-1904)は、写真史において重要な役割を果たした人物です。彼は、1870年代に走る馬の連続写真を撮影する実験を行い、動画や映画の黎明期において重要な技術を開発しました。特に、1878年に撮影された連続写真は、今なお動画技術の礎となるものです。彼の作品は、動物の動きを詳細に解析し、人間の運動や日常的な動作をも観察した、まさに視覚芸術の先駆者です。
本展では、マイブリッジの代表作である『アニマル・ロコモーション』から厳選された21組の連続写真を展示します。この写真集は、動物や人間の運動を781組の連続写真で記録した全11巻にわたる作品であり、視覚表現の革命とも言えるものです。
展示内容と見どころ
展示されるのは、エドワード・マイブリッジが1887年に発表した『アニマル・ロコモーション』の107組の連続写真の中から選ばれた、21組のフォトグラヴィア作品です。また、彼の写真が掲載された貴重な書籍『The Horse in Motion』や、同時代の生理学者エティエンヌ=ジュール・マレーの作品も併せて展示されます。
この展示では、馬の歩き方や犬、ラクダ、鳥類の飛翔、さらには人間の動作まで様々なジャンルの連続写真を通して、マイブリッジの世界観に触れることができます。特に、彼の作り出した「ズープラクシスコープ」という装置は、連続写真が動作する様子を投影するもので、映像技術の先がけとも言えます。
セミナーや関連イベントも充実
会期中は、連続写真の技術やマイブリッジの業績に関するセミナーも予定しています。参加者は、マイブリッジの作品を通じて視覚芸術の進化を深く理解することができます。また、博物館内には彼にちなんだオリジナルグッズも用意されており、訪れた思い出として購入することができます。
訪れる価値のあるこの展示
フジフイルム スクエア 写真歴史博物館は、190年以上にわたる写真文化の変遷を体感できる場所です。今回の展示は、単なるアートを超えて、視覚芸術の発展について考えさせられる内容が詰まっています。アニメーションや動画、映画を愛する方々だけでなく、写真や歴史に興味がある方にもぜひ訪れてほしい展覧会です。
展覧会情報
- - 開催期間: 2025年10月1日(水)– 12月26日(金)
- - 入館料: 無料
- - 開館時間: 10:00~19:00(最終日16:00まで)
- - 会場: フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1F)
- - お問い合わせ: 03-6271-3350(平日10:00~18:00)
- - URL: フジフイルム スクエア
訪れる価値のあるこの展示で、エドワード・マイブリッジの革新の足跡をぜひ目の当たりにしてください。