SMILE by WATER事業
2025-02-19 09:46:47

10周年を迎える「SMILE by WATER」事業、カンボジアでの新たな挑戦

10周年を迎える「SMILE by WATER」プロジェクトの新たな展望



公益社団法人日本青年会議所(JC)が2016年から展開する国際貢献活動「SMILE by WATER」シリーズが、2025年にカンボジアのシェムリアップ州で特別な10周年を迎えることになりました。このプロジェクトは、安全で安心な水を途上国に提供することを目的としており、特に2030年までに達成が求められる国連のSDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」に貢献しています。

ボトムアップの地域貢献


「SMILE by WATER」はこれまでアジア各国で数々の成功を収めてきました。初年度のバングラデシュに始まり、カンボジアやインド、ミャンマーなどで浄水器や井戸、パイプラインの設置を行い、現地の生活向上に寄与しています。地域住民に水の重要性を啓発する教育活動や、持続可能な開発へ向けた努力も怠りません。

2025年度に実施されるカンボジアのシェムリアップ州メチュレイ村では、大型浄水設備が新設される計画が進行中です。この地域は特に経済的に困難な状況にあり、インフラ整備も進んでいません。トンレサップ湖にある水上村として、住民たちは湖の水を直接飲用するしかなく、浄水器の必要性が高い状況です。

具体的な取り組み


メチュレイ村におけるプロジェクトの特徴は、多面的なアプローチです。大型浄水設備の設置予定は2024年の4月~5月頃で、設置を祝うセレモニーも予定されています。この浄水設備の運用開始により、住民の水質向上が期待されます。さらに、トンレサップ湖で繁殖する水草ホテイアオイを有効利用し、バッグやティッシュボックスなどの製品を作り出すプロジェクトも計画されています。これにより、地域の女性たちに新たな雇用機会を提供し、経済の活性化を図ります。

地域の未来を見据えて


カンボジアは観光業が主な産業ですが、それでも2023年のIMFの見積もりでは一人当たりGDPが1,920米ドルと、経済成長に期待がかかる地域です。メチュレイ村への取り組みは、地域に自立した経済発展の基盤を構築することを目指しています。日本JCは、現地の青年会議所と連携し、地域開発のための基金を設立し、持続可能な活動を続けていく方針です。

持続する地域展開


今後は、新設する浄水設備が持続できるよう、メンテナンス費用の確保や、現地産業の育成にも力を入れていく考えです。住民自身が地域の水問題を解決する手段を学ぶことで、彼らの自立する力を育むことにもつながります。日本JCの活動が地元コミュニティにしっかりと根付くよう、募金活動や製品の販路拡大に向けた取り組みも進めていきます。

まとめ


「SMILE by WATER」事業が10年目を迎える今回のプロジェクトは、ただ水を提供するだけではなく、地域の発展を支援し、住民たちが自分たちの手で未来を切り拓く力を育てることを目指しています。未来に向けた大きな一歩を踏み出すこのプロジェクトに、地域の方々とともに取り組んでいく意義を再確認させてくれる機会です。


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