日比谷花壇が新たに発表した『SusBase』
変革を目指す葬儀業界のプロダクト
株式会社日比谷花壇が、葬儀業界における生産性の向上と環境配慮を両立させる新たなプロダクトブランド『SusBase(サスベース)』を発表しました。これにより、花祭壇の制作に革命をもたらすことを目指しています。特に新たに追加されたモデル「SusBase-typeC」は、曲線を取り入れたライン祭壇の制作を、従来は熟練の技術を必要としたこの分野において、初心者でも簡単に行えるように設計されています。
葬儀業界の課題
最近、葬儀業界では花祭壇の需要が高まっていますが、同時に人手不足や技術の均一化に課題を抱えています。特に、フローラルフォームと呼ばれる吸水スポンジは、環境負荷の観点から見直しが求められています。このスポンジは石油系の成分でできており、製造から廃棄に至るプロセスで多くの二酸化炭素を排出します。企業として、持続可能性への取り組みが急務とされています。
SusBaseの特徴
「SusBase-typeC」は金属製のパイプを基にした繰り返し使用できる花祭壇専用のベースで構成されており、使用方法もシンプルです。利用者は、菊の茎を一定の長さにカットし、各パイプ内に装着された試験管の挿入口に花を入れるだけで、美しいライン祭壇が完成します。これにより、高度な技術を必要とせず、短時間で高品質な祭壇が実現できるのです。
業務改善と環境貢献
日比谷花壇によると、SusBaseの導入によって、未経験者でも迅速に祭壇制作が可能となり、業務の効率化が進んでいます。此外、フローラルフォームが不要となるため、廃棄コストの削減や環境への配慮も実現しています。これにより、葬儀社内での在庫管理や仕入れの圧縮も進行し、業務がスムーズに進むことが期待されています。
実績と今後の展望
既にSusBaseを導入した複数の葬儀社からは、未経験のスタッフでも短時間で高品質な祭壇を制作でき、お客様からの満足度が向上したとの報告が寄せられています。このように、日比谷花壇は業界内での実績を着実に積み重ねており、今後も長年の経験を活かして葬儀現場の課題に取り組み、さらなるサービスの拡充を目指す姿勢を強固にしています。
新モデルの詳細
新モデル「SusBase-typeC」の提供開始は2025年11月28日を予定しています。基本的なサイズは外周 W750×H510×D450、内周 W550×H400×D480で、価格は300,000円(税別)となっています。また、追加モデルの「SusBase-typeC add」はW560×H190×D300のサイズで、価格は400,000円(税別)です。これらの新しいプロダクトは、葬儀業界の未来を変えていく可能性を秘めていると言えるでしょう。
日比谷花壇が展開する新しい可能性に期待が寄せられています。今後も社会問題解決に寄与するための活動を続ける日比谷花壇に、注目が集まります。