パンチ工業、2026年度第2四半期決算を発表
パンチ工業株式会社は、2026年3月期第2四半期の決算結果を公開しました。業績は前年同期比で増収増益を達成し、さらには通期連結業績予想や配当予想の上方修正も行われました。
業績ハイライト
2026年度第2四半期の連結売上高は20,564百万円で、前年同期に比べて2.9%の増加を記録しました。しかし、日本国内市場は自動車関連の景況感に影響を受け、前年よりも売上が減少しています。一方で、中国市場では自動車関連を中心に好調な受注が続いており、東南アジアや欧米市場でも積極的な展示会出展や販売代理店との連携によって前年実績を上回る結果となりました。
地域ごとの売上は、国内が5,332百万円(前年同期比7.2%減)、中国が12,236百万円(前年同期比7.6%増)、東南アジアが1,010百万円(前年同期比6.3%増)、そして欧米が1,985百万円(前年同期比3.2%増)となっています。
営業利益は989百万円(前年同期比42.8%増)、経常利益は1,035百万円(前年同期比70.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は559百万円(前年同期比163.4%増)となり、すべて前年を上回る結果を達成しました。
経済環境と業績影響
昨今の原材料や資源価格、高騰するエネルギーコストなど、国内外の経済環境が企業に与える影響は顕著です。特に日本国内では仕入れ価格の上昇が懸念されておりますが、中国での売上増もあり、原価率の改善や販管費の抑制といった要因が増益に貢献しております。
これらの成果を受け、パンチ工業では2025年5月に初めて公表した通期の業績予想に対し、さらなる上方修正を行いました。
株主還元方針
パンチ工業の株主還元の方針として、「連結配当性向30%以上、かつ株主資本配当率(DOE)3%以上」を目標に掲げています。この原則の基にして、安定的かつ継続的な利益の分配を意識し、全体の財政状況や資本ニーズを考慮した適切な利益配分を進めることを心掛けています。
決算説明会での意義
2025年11月21日に開催された決算説明会には機関投資家が参加し、代表取締役の森久保や財務経理部門の片村が決算の概要や、中期経営計画「バリュークリエーション2028」についての説明を行いました。参加者からは業績予想の上方修正の詳細や、中国市場における今後の見通しについての質問が寄せられました。
会社概要と展望
1975年に創業され、東京都品川区に本社を構えるパンチ工業は、精密金型部品や自動化装置などの製造・販売を行う企業として、特に特注機能を持つ金型部品の世界的なシェアを誇っています。また、ファクトリーオートメーション分野にも注力しており、持続的な成長が期待されます。パンチ工業は「ものづくり」に貢献すべく、信頼と創造力で次世代の豊かな未来の形成に寄与していく意欲を持っています。
お問い合わせ先
パンチ工業株式会社
コーポレート・コミュニケーション室広報IR課
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