推し活が広がる中で!20代の約半数が参加するその実態とは
近年、「推し活」という言葉が広まり、アイドルやアーティスト、アニメのキャラクターなどを応援する行為が日常になっています。この活動は、特にSNSの普及によりリアルとオンラインが融合し、さまざまな形で広がっています。ライブ参加やグッズ購入だけでなく、SNSでの交流や情報発信など、多様な形態が生まれています。こうした推し活は、楽しさや癒しを提供するだけでなく、生活へのモチベーションとしても役立つことが多いのです。様々な活動が広がる中で、実際にどれだけの人々がこの文化に参加しているのかを知るため、全国の男女4,000人を対象に「推し活」に関するアンケートを実施しました。
調査の概要
- - 対象者:20歳から69歳までの男女
- - サンプル数:4,000人
- - 居住地:全国
- - 調査方法:ネットリサーチ
- - 実施日:2025年6月18日〜2025年6月19日
この調査では「推し活をしていますか?」という問いに対し、回答は以下の3つの選択肢が設けられました。
1. している
2. していたが卒業した
3. していない
結果概要
調査結果によれば、推し活を「している」と答えた人は23.8%でした。「していたが卒業した」人は6.2%、そして「していない」は70%という結果に。約3人に1人が推し活の経験を持っていることが分かりました。このことは、推し活が特定の趣味に留まらず、一般的なエンターテインメントとして認識されていることを示しています。
男女別の推し活率
男女別に見ると、推し活をしている人は男性が20.7%に対し、女性は27.0%と多くの割合を占めています。「していたが卒業した」の割合でも女性は僅かに多く、全体的に女性の方が推し活の経験者が多いことが明らかになりました。これは、近年のコンテンツ市場においては女性向け作品が増えていることも影響しているかもしれません。
年代別の推し活率
年代別に分析すると、20代では約50%が推し活の経験があるという結果が出ました。一方で、40代以降の世代ではその割合が30%を下回り、年代間での意識の差が見て取れます。この結果は、デジタルネイティブである20代がSNSを用いて推しをより身近に感じ、情報交換がしやすい環境にいることが要因であると考えられます。特にTikTokやInstagramのような短尺の動画を活用したプラットフォームは、若年層において推し活をさらに活発にしている理由の一つでしょう。
未婚者と既婚者の推し活率
興味深いことに、未婚者の推し活率は既婚者よりも高く、未婚者の27.6%に対し、既婚者は19.2%という結果でした。推し活には時間やお金が必要ですが、結婚後は生活の変化によってそれを有効に使える機会が限られることが影響していると思われます。
最後に
今回の調査から、「推し活」が特定の趣味ではなく、約3割の人が日常的に行う活動として位置付けられていることが分かりました。特にSNSを使いこなす20代や、コンテンツ市場のターゲットとなる女性、ライフスタイルの自由な未婚者において活発に行われています。推し活は、ストレス発散やポジティブな気持ちを生み出す手段として、ますます広がりを見せることでしょう。これからも推し活を通じて、豊かな生活を送る人々が増えることを期待しています。