AIシステム「青嵐」
2025-10-06 16:35:48

東京工科大学の新たなAIシステム「青嵐」が教育を革新!

東京工科大学が導入した大規模AIシステム「青嵐」



東京工科大学は、AI教育の向上を目指して新たに大規模AIシステム「青嵐」を構築しました。このプロジェクトは、株式会社ジーデップ・アドバンスの協力の下、2025年10月2日に発表されたものです。「青嵐」は、NVIDIAのリファレンスアーキテクチャを基にしたシステムであり、今後の運用を通じてAI技術の発展に寄与することが期待されています。

プロジェクトの背景



AI技術の重要性が増す現代において、東京工科大学はNVIDIA社との学術交流連携を結び、AI教育の資質向上に力を入れてきました。特に「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」では、学生がAIの最新技術を学び、実践的なスキルを磨くことが重視されています。

2019年には、人工知能専攻を新設し、全学部の学生が参加できる教育プログラムを展開。これにより、AI技術の活用に向けた実践的な機会を提供しています。さらに、AIを中心とした教育の強化を目指して「AI大学」構想を掲げ、AIテクノロジーセンターを設立しました。

このような取り組みの中で、学生の実践経験が必要であるという課題から、計算リソースに制約されない大規模なAIシステム「青嵐」の導入が決定されました。

大規模AIシステム「青嵐」の詳細



「青嵐」は、最新のDGX™ B200を12台、高速のNVIDIA Quantum InfiniBandで接続したものです。このシステムの特徴は、各ノード間の疎通帯域が1,600GB/s、AI性能(FP8)が0.9EFLOPS、推論性能(FP4)が1.9EFLOPSに達する点です。これにより、学生はデータ処理やAIモデリングのための強力なツールを手に入れることができます。

ジーデップ・アドバンスは、NVIDIA AI EnterpriseやBase Command Managerなどのソリューションを通じて、教育機関におけるAIの活用をサポートすることを目指しています。また、同社は長年の経験を活かし、教育市場へのGPU利用促進に注力してきました。

「青嵐」の由来とその意義



システム名の「青嵐」は、西行法師の和歌に由来しています。「富士の雪白く桑の都に青嵐吹く」という句は、東京工科大学のシンボルカラー「青」と、AIの膨大な演算力やスピード感を表現しています。この名称は、AI技術を駆使して新たな知の領域を切り開くことを願って付けられました。

今後の展望



東京工科大学は「青嵐」を通じて、次世代の技術者育成を目指しています。AIリテラシーを持つ人材を育成し、社会課題に対応できるような教育環境を提供する意義は大きいでしょう。具体的なプロジェクトとしては、AI活用の実践プログラム、AI倫理・ガバナンスの検証、デジタルツイン技術の研究などが挙げられます。

学長の香川豊氏は、AI教育の重要性を強調し、国内最高レベルの教育環境を提供することで、学生が未来に向けた解決策を生み出せる人材へと成長してほしいと述べています。

ジーデップ・アドバンスのCEOである飯野匡道氏も、AI技術を利用した人材育成の意義を語り、今後の共同発展に期待を寄せています。

このプロジェクトを通じて、学生たちはAI技術を駆使したさまざまな課題解決に挑む力を養うことができ、将来的には多様な分野で活躍することが期待されます。東京工科大学の「青嵐」が、これからの教育界に新たな風を吹き込むことでしょう。


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