ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム榊原記念病院が開設1周年、家族支援の新たな取り組みとは

ドナルド・マクドナルド・ファミリールームが開設1周年を迎える

2024年12月、東京都府中市に位置する「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム榊原記念病院」が開設から1周年を迎え、記念イベントが開催されました。この施設は日本で初めて、入院中の子どもに付き添うご家族を支えるために設計された空間です。

ファミリールームの役割

このファミリールームは、子どもたちが病院に入院している間、気持ちをリフレッシュし、休息できる場所を提供します。家族が医療スペースから離れ、心身ともにリラックスできる環境を整えることを目的としています。

開設からの1年間で、1,259家族がこの施設を利用し、総利用回数は6,000以上に達しました。この数は、榊原記念病院に入院した子どもたちの付き添い家族の約70%に相当し、多くの方々が支えられていることが分かります。

記念イベントの内容

記念イベントは2024年12月11日（水）に行われ、関係者とボランティアに感謝の意を表す時間となりました。イベントでは、過去1年間の活動報告が行われ、今後の取り組みについても説明されました。参加者からの応援メッセージが贈られ、ボランティアスタッフへの感謝状が手渡されました。

特に注目を浴びたのは、ハートフルカートの出発式です。この取り組みでは、入院中の子どもやその家族に日用品やおもちゃを無償で配布する活動が開始されました。参加者たちは温かい気持ちを込めたギフトをカートに載せ、病棟内で子どもたちに笑顔を届けました。

スペシャルムービーの公開

また、記念イベントの模様や実際に施設を利用した家族へのインタビューをまとめたスペシャルムービーも公開され、より多くの方がファミリールームの存在を知るきっかけとなりました。このムービーでは様々な感動的なコメントも収められており、特に「ファミリールームでリフレッシュした後、子どもに優しく接することができる」という声に多くの共感が寄せられました。

今後の展望

ファミリールーム運営チームは、今後も「ひとりじゃないと思える場所」としての支援を進め、利用率の向上を目指しています。特に、開設時に見られた滞在時間の短さという課題については、ミールプログラムの導入効果として、より多くの家族がゆっくりとくつろげるようになったことが報告されています。

さらに、将来的には全国にこの施設が広がることで、より多くの家族が支え合いながら治療を乗り越えていけるようになることを期待しています。

まとめ

ドナルド・マクドナルド・ファミリールームは、入院中の子どもとその家族に寄り添う存在です。開設1周年を迎えるにあたり、さまざまな支援活動が展開され、多くの希望の光となっています。これからも、家族の笑顔が絶えない温かい場所として、多くの人々に寄り添い続けることでしょう。心温まる支援は、寄付やボランティア活動を通じて皆さまにもご参加いただけます。