ホットリンクのAI活用調査が示す新たな業務革新の可能性

ホットリンクが見せるAI活用の深層

SNSマーケティングを手掛ける株式会社ホットリンク（証券コード：3680）は、2025年7月に社内AI活用調査の結果を公開しました。この調査は、AIの導入がどのように企業の業務に影響を与え、実際に働く社員の業務スタイルに変化をもたらしているのかを探るものであり、注目の数値が示されています。

AIの導入とその進捗

ホットリンクでは、生成系AIの進化がビジネスの運営に新たな変化をもたらすと信じ、AI活用を段階的に進めています。「AI時代のソーシャルメディアマーケティングにスタンダードを創る」というビジョンのもと、AIを業務に組み込むための5つのフェーズを設定しており、現在はフェーズ01に進出中です。

社員からのフィードバックをもとに実施された今回の調査は、2024年4月からの第6回目。調査対象は全社員120名で、AI活用の実態を定点観測しています。

調査結果の概要

調査の結果、AIサービスの利用頻度が高まっていることが明らかになりました。「毎日（週5回以上）」AIサービスを活用している社員は78.3％にも達し、全体の95％以上が週3回以上利用しているという結果でした。これは前回調査から増加し、AIがホットリンクの日常業務に定着していることが示唆されています。

利用効果についても、52.5％が「ある程度向上している」と回答し、37.5％の回答者が「大幅に向上した」と感じていることがわかりました。特に、業務の質面でもAIの導入が「やや向上した」と考慮している社員は全体の85％を超える結果でした。

AIを活用した具体的な業務例

多様な業務シーンでAIが活躍していることも、調査から見えてきました。ChatGPTを活用し、議事録や提案書の草稿を作成することが一般的になっているほか、自らがGPTsを構築したり、GASやVBAを用いてツールを自作する社員も増加しています。さらには、Notion AIを通じてSlackのワークフロー構築をサポートする例も見られ、社員が自律的にAIを業務に取り入れていく様子が伺えます。

未来に向けた展望

ホットリンクはこれから、AIを単なる業務支援のツールから、業務の本質を変える思考のパートナーとして捉え、さらなる活用の深化を図る考えです。具体的には、AIプロンプトの最適化やナレッジ共有の仕組み整備、及び社内でのAIプロダクト開発支援制度を導入する方針を示しています。これにより、社員一人ひとりが業務の再設計を行い、自律的な仕組み化の推進が図られることを目指しています。

「AI時代のソーシャルメディアマーケティングにスタンダードを創る」というビジョンを掲げるホットリンクは、AI活用の定着から構造化へと進み、組織全体で創造的なAI活用を拡大し続ける予定です。