早稲田ラグビーの挑戦
2025-07-29 14:22:55

早稲田大学ラグビー部が描く未来―公式戦用ジャージを紙袋に再生する挑戦―

早稲田大学ラグビー部が描く未来



創部107年を迎える早稲田大学ラグビー蹴球部が新たな挑戦を始めました。これまで長年愛されてきた「赤黒ジャージ」を循環型社会に向けた資源として再利用し、ショッパー(紙袋)として生まれ変わらせるというユニークなプロジェクトです。この取り組みは、スポーツ界でも類を見ない「国内初」の試みであり、廃棄予定だったジャージを資源に変換することで、環境問題に対する意識を高めることを目指しています。製造はTOPPANクロレ株式会社が手がけています。

赤黒ジャージの意義


早稲田ラグビー蹴球部の公式戦用ジャージは、情熱を象徴する存在でもあります。「緊張・創造・継承」という部訓のもと、このジャージを着る選手たちの姿は、100年以上の歴史の中で多くのファンに記憶されています。しかし、このジャージは試合ごとに傷みが生じるため、一定の使用期間を経ると保管されることが一般的でした。そのため再利用が難しく、最終的に焼却されることもしばしばでした。

環境問題に向き合うラグビー部


近年の気候変動によって、ラグビーの練習や試合に影響が出てきており、温暖化の影響が無視できない状況です。このような背景の中、ラグビー蹴球部は社会問題へのアクションとして、このプロジェクトを立ち上げました。公式戦用ジャージをショッパーにリサイクルすることにより、CO₂の排出削減につながります。さらに、自然への分解性の高い紙に変換することで、環境への負担も軽減されます。

伝統を未来へ


この取り組みに対しては、初めは抵抗の声もありました。しかし、選手たちの「想い」を形に残し、未来の部員たちへの応援となることを目指しています。ラグビー部だけの力では限界がありますが、少しでも持続可能な社会に貢献することが、早稲田ラグビーのビジョン実現に繋がると信じています。

ファンと共に作る紙袋


今回のプロジェクトで製作される紙袋は、早稲田ラグビーグッズを購入者に配布される予定です。さらに、賛同してくださる企業のロゴを掲載することによって、ラグビー部への新しいサポートの輪を作っていく予定です。また、この紙袋を使うことで、ファンの皆さんもカーボンニュートラルについて考える機会が増えるでしょう。

早稲田大学のカーボンニュートラル宣言


早稲田大学は2021年に「カーボンニュートラル宣言」を行い、2030年代には温室効果ガス排出の実質ゼロを実現することを目指しています。この目標は、現在進行中のプロジェクトとも密接に関連しています。ラグビー蹴球部による公式戦用ジャージの再生は、大学全体の環境問題への取り組みの重要な一歩となっております。

期待される社会的効果


また、早稲田大学ラグビー蹴球部の恩藏直人部長は、「このプロジェクトは単なる資源の再利用ではなく、選手たちの想いを社会に伝え、スポーツを通じた新たな価値を創造する挑戦です。私たちは、スポーツの力を信じており、项目を進める中で新しい価値を広げていけることを願っています」と語ります。

このように、早稲田大学ラグビー蹴球部は伝統を持ちながらも、革新的な試みを通じて持続可能な未来を切り拓いていこうとしています。スポーツ界に新たな風を吹き込むこのプロジェクトから、今後も目が離せません。


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