新たなトリプル蓄電システム「KPTPシリーズ」の登場
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(OSS)は、ライフスタイルに合った電力管理を実現する新しいトリプル蓄電システム「KPTPシリーズ」の発売を発表しました。10月から始まるこの新システムは、主に戸建て住宅を対象とし、太陽光発電、蓄電器、V2H(Vehicle to Home)といった要素を組み合わせた実用的なソリューションを提供します。
増加する電気代と自然災害への対策
最近の電気料金の高騰や、太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)の終了も影響し、家庭での自家消費ニーズが高まっています。また、頻発する震災や台風によって、停電に備える必要性も叫ばれています。これらの背景を踏まえ、OSSは新しい蓄電システムを開発したのです。
「KPTPシリーズ」は、電気自動車(EV)の普及に伴い、それを大容量の蓄電池としても活用できる設計を取り入れています。特に、V2X(Vehicle to Everything)システムを通じて、蓄えた電力を自宅や施設で利用できるようになります。これにより、災害時の非常電源としての役割も果たします。
システムの特徴と利便性
「KPTPシリーズ」の最大の特長は、ユーザーのニーズや住環境に合わせた柔軟なシステム設計です。たとえば、初めに太陽光と蓄電池のハイブリッドシステムを導入し、後にEVを購入した場合は、V2Hスタンドを追加することでトリプル蓄電システムとして利用可能です。新築・中古を問わず、住宅に簡単に設置できることが魅力的です。
さらに、OSSの提供するクラウドサービスにより、インターネットを通じてシステムの状態を遠隔でモニタリングすることができます。これにより、電力の発電状況や蓄電池の充電量を確認し、動作モードや充放電の設定も遠隔から行える利便性が生まれます。
コンパクトなデザインと性能
「KPTPシリーズ」は、国内最小クラスのコンパクトさを誇ります。屋内に設置可能な6.5kWhおよび9.7kWhの蓄電池ユニットが用意されており、そのスリムなデザインは住宅のインテリアにも溶け込むスタイリッシュさを持っています。特に6.5kWhユニットは厚さ137mmと、狭いスペースにもフィットする設計です。
設置可能温度範囲も従来機より拡張され、-15℃以上での充放電が可能となりました。これにより、従来設置が難しかった寒冷地域でも安心して使用できるようになります。
「みんなでつくるエコ活サークル」との連携
さらに、OSSは蓄電池ユニットを導入したユーザー向けに、「みんなでつくるエコ活サークル」というJクレジット還元サービスを提供しています。このサービスに参加することで、太陽光発電で得た電力を自家消費するだけでポイントが貯まり、これをAmazonポイントなどに交換できます。
まとめ
オムロンの新トリプル蓄電システム「KPTPシリーズ」は、電力を効率的に管理し、エコなライフスタイルを支える最先端の選択肢です。太陽光発電の導入はもちろん、EVを活用した新たなエネルギー生活を提案するこのシステムは、今後の家庭の電力管理を大きく変える可能性を秘めています。興味のある方は、ぜひOSSの公式サイトをチェックしてみてください。