中学生のプラスチック活用
2025-10-26 11:06:35

佐賀県唐津市の中学生が海洋プラスチックを資源として再利用する授業

佐賀県唐津市の中学生が海洋プラスチックを資源に



2025年10月16日、佐賀県唐津市の佐志中学校にて、特定非営利活動法人唐津Farm&Foodによる特別授業が実施されました。この授業のテーマは「海洋プラスチックごみ」。3年生の生徒たちは、海洋プラスチック問題の重要性を学びながら、ペットボトルキャップを利用したキーホルダー作りに挑戦しました。これにより、捨てられるはずのプラスチックが、新たな形として生まれ変わる瞬間を体験しました。

背景:海洋プラスチック問題への取り組み



海の近くに位置する佐志中学校では、ビーチクリーンや海洋ごみに関する学びを1年次から行ってきました。3年間の学びの集大成として、今回の授業では「自分たちの地域から行動を変える」というメッセージが強調されました。唐津Farm&Foodでは、対馬での海洋プラスチックの現状や、大阪・関西万博「対馬WEEK」での活動についても触れられ、「みんなで少しずつ使い捨てを減らすこと」の重要性が生徒たちに伝えられました。

実践:ペットボトルキャップのアップサイクル



授業の午後には、実践的なワークショップが行われました。生徒たちは自らデザインした“船”のデザインを活かし、ペットボトルキャップを溶かして射出成形を行いました。教員や校長も参加し、キャップが新しい形を持つ瞬間に歓声が上がりました。この体験を通じて、「海の環境を守ることが、小さなモノづくりから始まる」ことを感じた生徒たち。その時間は、笑顔と驚きに囲まながら、仲間たちと共有されました。

表現:未来の海に向けた願い



授業の締めくくりには金沢美術工芸大学が制作したアニメーション『おとーしゃ』を鑑賞。海と人とのつながりを深く感じさせる作品に触れた後、生徒たちはデジタル波絵馬に「未来の海への願い」を記入しました。この作品作りを通じて、彼らの学びと想いが結びつき、私たちの海を守る力が育まれたのです。 おとーしゃのサイトもぜひご覧ください。

地域でのプラスチック問題への継続的取り組み



唐津Farm&Foodでは、海洋プラスチック問題への挑戦を地域から広げ、持続可能な社会の実現を目指しています。今後も、県内外の学校や自治体、企業と連携し、アップサイクルや発生源削減に関するワークショップや講話を展開していく計画です。彼らの活動は、単なる教育に留まらず、地域全体の意識を変える力を持っています。私たち一人ひとりの小さな行動が、より良い未来につながることを信じ、取り組みを進めていきます。

おわりに



海洋プラスチック問題は、私たち全員が向き合うべき課題です。この美しい海を未来の世代に手渡すために、地域からアクションを起こしていくことが重要です。一緒にプラスチックごみの発生を抑え、海への流出を防ぎ、持続可能な社会の実現に向けた努力を続けていきましょう。


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