送電鉄塔を活かした信頼性の高い通信ネットワーク「TOWER LINK構想」セミナー開催

セミナーが開く未来のインフラのかたち

2025年12月1日に開催されるセミナー「高信頼通信ネットワーク ”TOWER LINK構想”」は、電気と通信の連携に関する新たな未来像を描く重要なイベントです。このセミナーは、日本計画研究所が主催し、一般財団法人電力中央研究所の池田研介氏を迎えて行われます。

従来のインフラにおいて、人口減少が進む日本では、電気や通信、水道などのインフラの維持管理が大きな課題となっています。そこで一層重要になるのが、業務効率化や自動化を進めるための技術です。AIやロボット技術とともに、高信頼の通信ネットワークがその基盤として求められています。

TOWER LINK構想とは

セミナーの中で池田氏は、送電鉄塔を利用した「TOWER LINK構想」に注目を集める理由について詳しく解説します。この構想では、新しい通信技術である全光ネットワーク（APN）やミリ波テラヘルツ波などを導入し、高信頼性の通信ネットワークを実現することを目指しています。特に、電力ネットワークと通信ネットワークの融合を促進し、業種間の共有や高度な連携を実現することが期待されています。

講義内容

セミナーでは、TOWER LINK構想の様々な側面について深堀りします。以下のような内容が予定されています。

1. 電力安定供給を支える高信頼通信ネットワーク
自営通信ネットワークの構成や、保護・制御システムについて。また、電力と通信がいかに密接に関連しているかも解説されます。

2. 新しい通信技術の適用
TOWER LINKにおける課題と解決策として、全光ネットワークや広帯域無線、非地上系ネットワークの利用が検討されています。

3. 業界の垣根を越えた連携
持続可能な未来のために、設備のシェアリングや新しいサービス創出を目指します。

4. TOWER LINKの社会実装に向けて
電力中央研究所での今後の取り組みや計画についても触れられます。

5. 質疑応答と交流会
セミナー後には、参加者同士での名刺交換や交流会が設けられ、人的ネットワークの拡充に役立つ場として機能します。