Synologyの新エンタープライズストレージFS3420の登場
2023年7月9日、東京にてデータ管理ソリューションのリーダーであるSynologyが、同社の新しいエンタープライズストレージシステム「FS3420」の提供を開始することを発表しました。この製品は、特にレイテンシが重要視されるエンタープライズワークロード向けに特化して設計されています。
FS3420の基本情報
FS3420は、従来のストレージシステムと比べ大幅な性能向上が実現されたオールフラッシュのブロックおよびファイルストレージシステムです。特に、仮想化、データベース、エンタープライズアプリケーションにおいてのIOPS(Input/Output Operations Per Second)とスループット性能が向上しており、企業の要求に応えるための強力な選択肢となっています。
Synologyのプロダクトマネージャー、Jeffrey Huang氏は、"多くの企業がオンプレミスの要求が高いワークロードを運用している。このFS3420は、そうしたニーズに応えるべく進化しました"と述べています。
高性能と信頼性
FS3420は、24ベイの2Uラックマウントシステムとして設計されており、その性能は目を見張るものがあります。具体的には、478,000以上の読み取りIOPSと169,000の書き込みIOPSを実現しており、読み込み性能は21%、書き込み性能は32%も向上しています。これにより、高帯域幅でのファイル共有が必要なビジネス環境でも優れたパフォーマンスを発揮します。
また、FS3420はデュアル10GbEポートを標準装備しており、さらに25GbEまたはFibre Channelアダプターの追加も可能です。これにより、最新の高速ネットワークインフラとのシームレスな接続が可能です。
信頼性に関しても、冗長電源と統合10GbEネットワークがサポートされており、障害発生時のフェイルオーバーとロードバランシングを確実に行うことができます。さらに、アウトオブバンド管理機能により、電源が切れていてもリモートでトラブルシューティングが可能であり、システムログへのアクセスも行えます。
多様な運用環境への対応
Synology DiskStation Manager (DSM)を搭載したFS3420は、さまざまなプラットフォームと互換性があります。VMware® vSphere®、Microsoft® Hyper-V®、Citrix®、OpenStackなどの環境でも利用が認定されているため、多様な業務環境においてフレキシブルに対応可能です。
特に、大規模な映像ポストプロダクションやCADプロジェクトなど、データとネットワークが集約される高負荷なワークフローにも対応しており、複数のユーザーが同時に大容量ファイルにアクセスできる能力を持っています。
ストレージの効率化
FS3420は、SynologyのTiering機能を活用し、性能階層と容量階層にまたがってデータを効率的に管理します。この機能により、ストレージの効率が最大化され、高性能のフラッシュストレージが重要なワークロードのために確保されます。加えて、Active Backup for Business機能が搭載されており、物理サーバーから無制限の仮想マシンのバックアップが可能です。これによって、業務が必要とするRPO(Recovery Point Objective)とRTO(Recovery Time Objective)の目標を達成することが容易になります。
提供開始と今後の展望
FS3420は、2026年7月9日より、Synologyのパートナーおよび販売代理店を通じて全国で提供されます。詳細な情報については、公式のFS3420ページをご覧ください。これにより、さまざまな業務環境でのハイパフォーマンスなデータ管理が実現され、企業のデジタル化をさらに推進することでしょう。
Synologyは、今後も進化し続けるテクノロジーを用いて、データ管理の最前線を切り開くことに注力していく予定です。