Workatoが発表した新機能「Action Board」とは
日本法人Workato株式会社は、今夏に開催されたWorld of Workato (WOW) 2025カンファレンスにおいて、その名も「Action Board」を発表しました。これは、AIエージェントとの連携を強化し、業務プロセスの管理をスムーズにする新しいツールです。自社のAIエージェント(Genie)と連携し、組織内の主要業績評価指標(KPI)をリアルタイムで追跡することができ、未処理のアクションアイテムを確認し、必要な対応を行うことができます。
Action Boardの特徴
この新機能は、Workato GOの拡張として、さまざまなビジネス部門がAIエージェントを有効に活用できることを目指しています。例えば、IT、マーケティング、営業、カスタマーサービス、さらには人事や財務など、多岐にわたる部門がそれぞれの部門に特化したビューを持ち、業務の遂行に役立てることができます。特に、AIエージェントの処理状況を可視化し、従業員がどのようにタスクを進めているのかをリアルタイムで把握できます。
AIエージェントとの対話機能
IndustryのリーダーであるWorkatoは、このAction Boardを通じて、ユーザーがAIエージェントと対話形式でやり取りができるように設計しています。単なるデータ表示にとどまらず、業務上の問題点を発見し、それに基づいてアクションを起こすことを可能にします。このように、AIエージェントをまるで実際の従業員のように考え、扱うことで、業務の効率化と成果の向上を図ることができます。
ガバナンス機能とそのメリット
また、Action Boardは非常に強力なガバナンス機能を備えており、部門ごとに適切な担当者だけが必要なデータにアクセスできる仕組みを取っています。これにより、機密データの保護が強化され、組織全体の運営が安全に行われるのです。
成果を早く見える化
この新しいツールを活用することで、企業はAIエージェントの成果を迅速かつ明示的に把握できます。業務部門は、計画したKPIをもとに行動を起こし、その結果を振り返ることができるため、業務の透明性が高まります。また、各部門間のデータの流れを円滑にし、スムーズなコラボレーションを促進させます。これは、IT部門と業務部門が連携した際に、最大の効果を発揮することが期待されています。
日本での具体的な展開
Action Boardの日本展開は、製品がプレビュー版として一定の顧客に提供されることから始まり、今後数四半期かけてグローバルに広がる予定です。Workato Japanは、日本企業がこのガバナンスとエージェンティックオーケストレーションを活用できるよう、さらなるローカライズやサポート体制の強化を継続していきます。この新機能はまさに、企業がAIをより実践的に活用し、生産性を高める鍵となるでしょう。その詳細については、
Workatoの公式サイトをご覧ください。
これまでのニュースリリースでは、AIの活用が試行段階にとどまっていた中、Action Boardはその運用を一歩進め、ビジネスの中心にAI技術を据えることを可能にする重大なイノベーションの一環と言えるでしょう。