山形大学スキー部と株式会社ソアーの新たな協力関係
2023年、株式会社ソアー(以下、ソアー社)が山形大学スキー部とスポンサー契約を締結しました。この契約は、地域経済の活性化や新卒採用の促進を目指したものであり、両者にとってのメリットが期待されています。
スポンサー契約の背景
ソアー社は、山形県米沢市に本社を置く企業で、有機ELデバイスの開発や製造を手掛けています。設立から約1年弱の間に、企業としての認知度を向上させるために新たな施策を検討していました。そこで注目したのが、「SPONSORS BOOST」というプラットフォーム。これは、企業が直接大学の部活動に小口で資金援助できる仕組みです。このサービスを通じて、山形大学スキー部を支援することに決めました。
山形大学スキー部の現状
現在、山形大学スキー部には54名の部員が所属しています。夏季は小白川キャンパスでのトレーニングを中心に、冬季は県内のスキー場で活動。このスキー部は全日本学生スキー連盟のインカレにも参加し、男子15位、女子37位などの成績を収めています。しかし、遠征や宿泊にかかる費用が部員にとって大きな経済的負担となっており、毎年数名が退部を余儀なくされています。
スポンサー出資の意義
ソアー社の支援を受けることで、部員たちの金銭的負担が軽減され新入部員のために練習道具が購入されました。また、合同練習を行うことで、部員の競技力向上を図ることも明言されています。これにより、部活動への意欲が高まり、部員のモチベーション向上にも繋がりました。
リアルな交流の場
2025年6月21日、米沢市の綱木川ダムにて、部員たちとソアー社の採用担当者との初のリアル交流会が実施されました。部活の練習を見学し、学生たちとのディスカッションを通じて、企業の理念や業務について知る機会を提供しました。このような企業と大学生との間の実際の接点が、両者にとって有意義なものとなることが報告されています。
ソアー社の今後の展望
ソアー社は、このスポンサーシップを通じて、地域貢献とともに企業の認知度を高める狙いを持っています。山形大学工学部の卒業生が多く在籍し、その交流も活発であることから、この支援を決定しました。今後も、地域内の他の大学部活動への支援を予定しており、採用活動においても積極的なアプローチを予定しています。
企業のニーズに応える新たなプラットフォーム
「SPONSORS BOOST」は、企業が学生の実力や人間性を知る貴重なリソースともなり得るでしょう。部活に所属する学生たちは、チームワークやリーダーシップなど、社会人として必要な素養を持つ場合が多いとされています。企業側にとってもこのプラットフォームを利用することで、今後の人材確保においての優位性を持たることが期待できます。
まとめ
株式会社ソアーの山形大学スキー部への支援は、資金的なサポートだけでなく、産学連携を強化し、地域貢献にもつながる重要なステップです。部員たちが困難を克服し、さらなる成績向上を目指す中で、彼らの活動を支える企業の姿勢にも注目が集まります。今後の展開に期待したいところです。