東洋大学がSeciossLinkを導入
東京の文京区に位置する東洋大学が、株式会社アクシオの提供するクラウドサービス「SeciossLink」を用いた新しい認証システムを導入したことが明らかになりました。これにより、学生数約3万人のログインを守るための強固なセキュリティ体制が整えられました。
導入の背景
従来のシングルサインオン(SSO)環境では、大量の同時アクセスが発生した際、サーバーにかかる負荷が大きくなり、学生がログインできない事態が見られることがありました。これに対し、SeciossLinkの導入後は、安定した運用が実現され、学生たちは集中してアクセスすることができるようになりました。これにより、安心して学びに取り組むことが可能になったのです。
オンプレミスからの脱却
この新しいシステムに移行することで、東洋大学は従来のオンプレミス運用から脱却。これまで必要だったサーバーの保守作業やログ調査といった手間を大幅に軽減しました。特に、年に一度の計画停電の際にはクラウドサービスが利用できないという問題も解決。ログは画面上で簡単に確認できるようになり、運用面での利便性が向上しました。
セキュリティ強化のための多要素認証
情報漏えいや不正アクセスを防ぐために、東洋大学ではログイン方法に多要素認証を追加しました。従来のIDとパスワードに加え、メールによるワンタイムパスワードやスマートデバイス認証を組み合わせることにより、より強固なセキュリティ環境を構築。これにより、学生が安心してログインできる環境が整備されました。
SeciossLinkとは
SeciossLinkは、アクシオが提供するクラウドベースの統合ID管理・認証・アクセス制御のサービスです。IDの発行や変更、削除を自動化し、様々なシステムにおけるID情報を一元的に管理。さらに、Google WorkspaceやMicrosoft 365などの外部認証基盤とも連携しています。これにより、ユーザーは一つのログイン画面から多様なサービスにアクセス可能となり、利便性が向上しました。
東洋大学の特徴
1887年に創設された東洋大学は、哲学者・井上円了の理念を基にした、伝統ある私立大学です。現在、14学部51学科を有し、約3万人の学生が学んでいます。国際交流やキャリア支援、教育DXなど多岐にわたる施策を推進し、現代社会に対応した人材育成に力を入れています。今回のSeciossLink導入も、教育DX推進の一環として実施され、学びの環境をより良くするためのデジタル活用を強化しています。
まとめ
東洋大学のSeciossLink導入は、学生にとっての利便性やセキュリティを大きく向上させ、教育環境を一変させるものでした。今後も、デジタル化が進むなかで、教育機関での新たな導入事例が期待されます。アクシオが提供するID管理ソリューションは、今後も多くの学校に影響を与えることでしょう。