イノベーション加速の新手法
2025-09-24 13:58:57

シフト・ビジョンと早稲田大が共同研究を開始 - 日本企業のイノベーションを加速させる新たな手法とは

シフト・ビジョンと早稲田大学の共同研究が本格始動



2025年7月1日、早稲田大学ビジネススクールの牧兼充准教授と株式会社シフト・ビジョンが共同研究を開始しました。このプロジェクトの目的は、日本の中堅企業においてイノベーションをより成功に導き、収益の拡大や事業の成長を実現することです。両者は、「ヒューマン・センタード・イノベーション・マネジメント」や「科学的思考法」、「エビデンス・ベースド・マネジメント」を統合した新しいイノベーションマネジメント手法を開発する予定です。

共同研究の目的


この研究では、イノベーションを妨げる要因として人間が持つバイアスに焦点を当て、ハード面(思考、データ、プロセス)とソフト面(人、文化、関係性)の両側からアプローチします。脳の認知バイアスが意思決定に与える影響を考慮し、組織の中でのより合理的かつ効果的な意思決定を促進することを目指します。

ハードの側面


ハードの観点からは、仮説を立て、実験や検証を通じてデータを収集し、意思決定を行います。これにより、直感や個人的な経験に依存しない、より科学的なアプローチが可能となります。

  • - 科学的思考法: 基礎から因果関係を見極め、合理的な判断を育むトレーニング。
  • - エビデンス・ベースド・マネジメント: データに基づいて施策の成果を評価し、再現性のある成果を追求します。

ソフトの側面


ソフト面では、チームの多様性を重視し、さまざまな視点を活かす組織づくりを進めていきます。人間が持つ無意識のバイアスを理解し、それを克服することが重要です。

  • - ヒューマン・センタード・イノベーション・マネジメント: 組織内の思い込みを認識し、バイアスを取り除くための方法です。
  • - 多様性を活かした組織ダイナミクス: 多様な認知を取り入れることで、偏りのない意思決定を目指します。

この研究の成果は、フィールド実験を通じた教育や、複数企業での成果分析を通じて、広く社会に還元されます。

日本企業のイノベーションにおける課題


現状、日本の企業がイノベーションを推進できていない要因としては、以下の2点が挙げられます。

1. 人間中心の視点が不足: 意思決定プロセスで直感に頼るあまり、バイアスが入ってしまうことが多々あります。
2. エビデンスに基づく検証の欠如: 因果関係をしっかりと確認できておらず、再現可能な戦略策定が難しい状況です。

これらを克服するためには、バイアスを理解し、合理的な意思決定を積み重ねていく必要があります。持続可能なイノベーションのためには、こうした取り組みが欠かせないのです。

牧兼充准教授のプロフィール


牧兼充准教授は早稲田大学ビジネススクールで教授を務め、アントレプレナーシップやイノベーション政策の専門家です。日米の大学で幅広く人材育成に取り組み、理工学分野における研究の貢献をしています。著書も多く、経済産業省の委員など多様な役割でも知られています。

イベントの開催


この共同研究を記念して、特別セミナーが開催されます。
日時: 2025年10月22日(水)15:30〜18:00
会場: AP赤坂グリーンクロス 4F
トピック:
  • - 日本企業のイノベーション育成の課題
  • - 海外企業のサポート事例
  • - イノベーションとバイアスの関係
  • - 新しいイノベーション・プログラムの紹介

参加申し込みはこちらから。オンライン参加も可能で、無料です。イノベーションに興味がある方はぜひご参加ください!


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